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神話と歴史の間に・・・
出雲の場合
日本最古の歴史書とされる「古事記」の冒頭は、古代神の国産みの神話から始まる。そして出雲神話に重点が置かれている。
「出雲」といえば、大国主、出雲大社、国譲り、稲佐の浜などの出雲神話のアイテムが、キーワードとして浮かんでくる。そして、なぜこれらが歴史として記述されていないのか、という疑問が浮かぶのだ。
ある文献には、神話や神社が、見る者に錯覚として写るように作用している、という文言
おのころ島を訪ねる旅
1. おのころ島とは何か?
おのころ島は、日本の国土して最初に出現した島である、と日本神話は語る。 「古事記」並びに「日本書紀」は日本最古の歴史書と云われるが、冒頭は神話で始まる。
それらの神話によれば、イザナギとイザナミのニ神が天界から国造りの命を受けて天の浮橋に立ち、支給された天のヌボコを用いて下界の流れ漂う海の中に差し入れ、かき回す。そして引き上げたときにヌボコの先から滴り落ちた塩が重なり