First memory(Hinata)17
「フィリアは、あたしの子供欲しくないのかーざんね――」
「ヒナタとの子供なら僕は、どっちだって構わないかな」
「へっ?」
素っ頓狂な声が思わず出た。
「男の子でも、女の子でも、何人いてもいい。きっとどんな状態でもそれはきっと幸せな家族が出来ると思うから」
「そっ、そうね……」
いざ答えられるとそれ以上は何も言えず、私はただマグカップの紅茶を飲んで徐々に赤くなっていく顔を悟られないように隠した。
「あっ、名前……」
「えっ?」
「名前は、どうしようか?」
フィリアが、目