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2020年4月の記事一覧
ドナウにかかる橋にも鍵がかけられてあった。あたかも外出できぬ未来を織っていたかのように、ひとはそれぞれ駆けぬけてきた。時の流れのなかに鍵をかける。たったそれだけでも、ひとは存外生きていけるものなのかもしれない。その面影が次なる門への鍵をあけてくれると、かたく信じているからだろう。
古代日本では、2をマと呼んだ時期があった。おそらくそこから「間」が生まれ、1があたかもパイオニア氣どりで遅刻して現れた。私はこの2の謙虚さにいつも心惹かれる。いつだって1は暴走し、2は間をとろうとするのだ。だから、私は珈琲にいれるミルクはいつも2杯と決めている。2こそ聖母である。