Jarratt Hall Life

バーミンガムの大学院に留学し、奇跡の邂逅を遂げた東京人と大阪人。夢の留学ライフは突如現れたウイルスによって謳歌できなくなった。そんな中でも楽しもうと始めたのがこのnote。イギリス生活での気づきを少しのユーモアと共に、我々の寮Jarratt Hallにて書き綴っています。

Jarratt Hall Life

バーミンガムの大学院に留学し、奇跡の邂逅を遂げた東京人と大阪人。夢の留学ライフは突如現れたウイルスによって謳歌できなくなった。そんな中でも楽しもうと始めたのがこのnote。イギリス生活での気づきを少しのユーモアと共に、我々の寮Jarratt Hallにて書き綴っています。

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外出制限のイギリスでnoteをはじめた~大阪人編~

執筆者・大阪人 ロックダウンへ齢26、人生1度きり、大阪から職を捨て地理を学びにバーミンガムへと降り立ちました。 大学の中で日本人はほんの僅か。しかし偶然にも同じ寮の同じシェアルームに住むことになった大阪人と東京人。 小生意気な3つ下。しかし日本人がいるだけで心強いものです。 そんなさなか起こったロックダウン。我々は一瞬にして、1日に1度の孤独な外出のみ許された、囚われの身と化したのです。外を出歩けば警察がにらみを利かせ、小旅行にも行けず、図書館で勉強したり、クラスの

    • 英国式ガーデンのススメ

      イギリスのガーデンに関する歴史は古く、そして贅沢な趣味の一つ。裕福な家はガーデンの整備具合を見ると一発でわかるほど、手のかかる趣味の一つでもあります。 そんな英国ガーデンですが、フェミニスト地理学研究の一つに挙げられているように、かつては庭を持つ特権も男性のものでした。もちろん今では全ての人に開かれています。 一見ハードルが高そうですが、誰でも簡単に楽しむコツは一般開放されたガーデンを訪れることです。 バーミンガムにあるのは、最近午後の勉強スポットとして定番になりつつあ

      • マスクはつらいよ

        僕は現在、イギリスのバーミンガムにいるのだが、外出するとイギリスの人たちってマスクをする意味を理解しているのかなと思うことがよくある。「さてはお主、ウイルス側の人間か」という場面にしばしば遭遇するからだ。 7月24日以降、イギリスでは公共交通機関、そして店内でのマスクの着用が義務化されている。義務化されているということは、それを破ると罰(罰金)があるということだ。 だからだと思うが、マスクの着用率は格段に上がった。特にスーパーマーケットでの着用率はほぼ100%だ(もちろん

        • 「面白い」と「しらける」って色は両方白いけど意味が全然違う

          これはまったくもって主観的な言葉や言語の不思議シリーズ第二弾である。 第一弾は、「意識的になると言葉や言語の不思議、違和感があるよね」という導入と、例として「なんで口が"軽い"の反対は口が"堅い"になるのか?」という話について書いた。 今回はそれの第二弾、言葉の中でも「色」にまつわる不思議について書いていこうと思う。 「面白い」の語源って?僕は言語が面白いと思うことがよくあるのだが、そもそも「面白い」という言葉ってどうやって生まれたのだろうか?僕の場合「面白い」と聞くと

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          イギリスで物議を醸した紅茶をめぐるフェアトレードの話

          イギリス人の生活において欠かせないもの。それを考えた時、まず思い浮かぶモノの一つが紅茶である。今日はその紅茶の背景にあるフェアトレードの興味深い話だ。 事の発端とセインズベリーの言い分以前イギリスのフェアトレードについて調べている時に、このような記事を見つけた。 どうやらイギリスの大手スーパーSainsbury’s(セインズベリー)が、紅茶製品において国際的なフェアトレード認証の仕組みから抜けて、独自のフェアトレード基準に沿ってビジネスを進めていくらしい。 独自の基準と

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          良いものを長く大切に着る

          ついに、買ってしまった。めちゃめちゃカッコいいシャツ。 ずっと気になっていたブランドがあった。"Story mfg."というBobbinとKaty夫婦によってイギリス、ロンドンで生まれたブランドである。とりあえず僕が買ったシャツは脇に置いて、今回はそのブランドの何が良いのかについて書いていきたい。 もちろんそのデザイン、ファッション性はいうまでもない。ものにもよるが、奇抜すぎるわけでもシンプルすぎるわけでもない。ちょうどいいバランスを保ちつつも、独特な製法を用いていること

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          イギリス版メルカリで自転車を買わせていただいた話。

          今思い返せば、あの頃の僕はやる気に満ち溢れ、新しく始まるこのイギリスでの生活を謳歌するため必死にもがいていた。 だからこそ、意味の分からないこともあれこれ手を出して面白い経験や体験をぜひ思い出に持ち帰れたらなんてことを夢見ていた。 僕の行く大学院があるイギリスのバーミンガム。イギリス第2の都市で、人口は仙台市と同じくらいだ。イギリスなんてめちゃめちゃ先進国に思えるが、人口規模で見ると日本の半分くらいだから、2番目の都市でもこれくらいだ。そのため、街という観点で見るとロンド

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          3か月半ぶりに友達に会った

          ただ友達に会う。それだけなのに幾重にも障壁があった。最後に会った時から結果的に3か月半が経っていた。 イギリスはロックダウンが段階的に緩和されている。7月4日からはパブやレストラン、カフェやテーマパークなどが営業を再開できるようになった。ただ、制限がすべてなくなったわけではない。以前と同じ状況に戻れているとは言えないが、少しずつ自由が増え外出が楽しめるようになっている。 そのおかげで、バーミンガム大学も施設の一部を自主学習用のスペースとして開放するようになった。 その施

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          火災訓練とイギリスの仕事の雑さ

          執筆者:大阪人 先日東京のあいつが投稿したこの記事。 こっちにきて感じた仕事の雑さ。もちろんイギリスなんてというバイアスが盛り盛りだが、ワイもいろいろ感じることがある。 特にうちのフラット、つまり寮のスタッフのいい加減さは群を抜いている。 彼らはよく点検と称して僕らの部屋に遊びに来るのだが、泥だらけの土足でシャワー室をチェックする。おかげで僕のシャワー室に敷いていた珪藻土マットはホルスタイン牛みたいな模様がついてしまったし、彼はシャワー室に何かブーツの足跡まで残してい

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          大学院初日にイギリスの洗礼を浴びた

          イギリスへの留学も佳境を迎えている。残り2か月。最近は修士論文を書き終えることができるかできないかの戦いを日々繰り広げている。 残り期間が少なくなり、来た当初のことを思い出すとすでに感慨深くなってしまう。まだちゃんと卒業できるかもわからないのに。 懐かしいなと思いながら写真を見返していると、ふと、大学院初日に起きたある事件について思い出した。 イギリスに着いてから1週間は大学もまだ始まっていないため、生活をしていくための色々な準備をしていた。持ってきた荷物を棚に収納し、

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          イギリス人も踊り食い

          執筆者:大阪人 以前、牛タンの記事を書いたように、イギリスでは牛タンを積極的に食べようとする人は少ない。スーパーに行けば牛タンのハムは売っているが、余すところなく食材を使いきりたいという勿体ない精神に基づいただけのものに見える。多くの人に聞いてみると、昔爺さんが食べさせようとしてきてマジで嫌だったとか、フランスの南部では老人たちが煮込んでいるだとか、とりわけ若者の間では人気がない。 そういった、食材の中でも異質に見えるものたちを食べるのは、日本ではゲテモノ食いと呼ばれるが

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          白米があればどこでも生きていける

          執筆者・東京人 これは昔から思っていたことだった。ちょっと言い過ぎかもしれないが、日本人なら"誰も"が共感できることだと思う。そして、この想いはイギリスに来て強まった。というか、確信に変わった。 白米って最強。白米を食べる国に生まれてよかった。 今までのnoteでも何度か書いたが、イギリスではほとんどの日本食が手に入る。問題は値段だ。日本では気軽に買えていたお菓子や飲み物、調味料たちが、こっちでは高級品になる。 例えばハッピーターン。日本では言わずと知れた有名なお菓子

          白米があればどこでも生きていける

          イギリスは美味い物だらけや。

          執筆者:大阪人 ―――イギリスには美味しいもの無い。 こんな固定概念は今すぐ捨てるべきだ。 確かに多くの外食店は期待を裏切ることの方が圧倒的に多いし、そのくせ値段も高い。日頃値段とクオリティが切磋琢磨される日本の大衆店に足を運ぶ我々には、少々物足りない味付けもよくある話だ。だからこそ、イギリスのレストランにおいて、あまりにも多いそのハズレに対する恐怖から、視界に入る未知の店への訪問をあきらめてしまうことも大いに有り得る。 この値段を払って美味しくなかったらどうしよう、

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          突然の退去勧告とイギリスの仕事の雑さ

          執筆者・東京人 先日、イギリスにきてから一番焦った1時間を過ごした。そのきっかけは1通のメールが来たことだった。突然寮のスタッフからこんなメールが来たのだ。 Goodbye!! We hope you have enjoyed living here and we wish you every success for the future. Your accommodation contract will end on Saturday 11th July 2020, a

          突然の退去勧告とイギリスの仕事の雑さ

          イギリスで一番うまい飯を知っているか

          執筆者:大阪人 イギリスに来てから模索し続けた焼肉を食べる方法。 光が差したのは4月のことだった。 以前から、肉屋で発見して挑戦しようと考えていた牛タン。ネットで検索すると出てくる丸ごと牛タンの数々。調べていくと、自分でも捌けるような気がしてきたし、我が家には素晴らしい包丁もある。ということで、いろいろなサイトを巡って最適そうなのを注文してみた。1本たったの6ポンド。800円。2本買って送料が12ポンドもしたので、結果的に3500円くらい。それでも、牛タン2本で3500

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          傘のナチュラルシェアという謎理論

          執筆者・東京人 「この世には自転車と傘は盗んでもOKと考える人がいる」と友達から聞いたことがあります。その背景には謎の理論があるのです。 この話は昨日の大阪人の記事「イギリスでは自転車に乗る人が少ないのに、なぜ自転車が盗まれるのか」を読んで思い出しました。 何を隠そう、彼の自転車を盗まれてしまったの原因は僕なのです。 昨日の記事でも少し触れていたのですが、あれは冬のとても寒い夜でした。深夜2時くらいに図書館から出た時、かなり強く雨も降っていたので急いで帰ろうと自転車を

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