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仕事自体をクリエイティブにするためのテキスト

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デジマ業界での仕事に関するあれこれを書いていくつもりです。同じ業界で仕事をする方々の参考になれば。
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オウンドメディアで取り組むべきこと

オウンドメディアで取り組むべきこと

前々回にオウンドメディアについて書いた。

オウンドメディアとは何か?オウンドメディアとは何だろうか。例によってWikipediaを見ると以下のような記述がある。

オウンドメディア (英: owned media)とは、自社発行の広報誌やパンフレット、インターネットの自社ウェブサイト・ブログなど、企業や組織自らが所有し、消費者に向けて発信する媒体を指す。「ペイドメディア (Paid Medi

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パートナー会社とうまく付き合う方法

パートナー会社とうまく付き合う方法

僕は20年近くいわゆる受託側の世界に居て、発注側であるクライアント企業とお付き合いをしてきました。事業会社自体に在籍していた期間は極少ないので、視点として偏りがあることは先に書いておきますが、受託側から見た「事業会社がパートナー会社とうまく付き合う方法」を考えてみたいと思います。

なぜパートナー会社を探すのか?事業会社が外部のパートナー会社を探す、というのは、社内では得られない知見が必要だったり

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攻めるオウンドメディア

攻めるオウンドメディア

マス広告予算のデジタルシフトが語られるようになってだいぶ時間が経つ。その流れはもう変わらないとして、問題はその予算はどこに流れるのか。

主要な流入先のひとつは、当然ながらデジタル広告である。が、昨今のデジタル広告の不明朗な状況を嫌う企業が国内外で出始めており、一時的なマス広告への還流の気配もある。ただそれでもやっぱり大きなデジタルシフトの流れは変わらないと思う。(ただしマスがなくなることもないと

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ジャーニーを描かずに旅に出よう。

ジャーニーを描かずに旅に出よう。

CXやUXという言葉が流通して久しいが、セットで登場しやすいカスタマージャーニーマップという手法。その名の通り、サービスやプロダクトに相対する顧客の体験の移ろいを旅になぞらえて可視化する。体験を可視化するとともに1枚の「絵」になることが重要で、文字で構成されたペルソナと比べて、圧倒的に分かりやすく、多人数で議論する際にも利用しやすいため、これを肴にブレストをするなど使い勝手もよい。

ただ、分かり

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デジマプロジェクトの破壊的困難さ。

デジマプロジェクトの破壊的困難さ。

前稿で書こうと思っていたことを書き切れずに終わってしまったので、本稿はその続きである。

デジマプロジェクトの困難さの本質は、スタート段階における手段と目的の混同であり、何を為したいかの曖昧さにあるということはすでに書いた。これについてはデジマ業界側の罪も大きい。テクノロジーを使えば全てが解決するかのような喧伝を行い、せっせとツールを売りつけようとする。道具は目的を達成するために存在し、それ以外で

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デジマプロジェクトをはじめる前に。

デジマプロジェクトをはじめる前に。

「デジタルマーケティング」を「デジマ」と略すことが定着しているのかどうか、中の住民からはよくわからないが、本稿では敢えてデジマで統一してみる。(なお筆者のデジマに関する考え方については前稿で触れている)

仕事柄、デジマ領域のプロジェクトに触れる機会が多いのだけれど、10年前の古き良き時代ならともかくとして、昨今のデジマプロジェクトが非常に質が悪いというか、率直に言って難易度最狂レベルだと思う。も

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デジタルマーケティングとは何なのか。

デジタルマーケティングとは何なのか。

「デジタルマーケティング」という言葉はあまり好きではない。何を指し示しているのかちっとも分からないからである。そもそも、親兄弟や友人知人の類いに話して通じない単語は市民権を得ていない単語なのだから、公然と使用してはいけないのである。

シンプルに「マーケティング」とすれば良いと思うのだが、指し示す内容が単なるデジタル広告の話だったり、サイト流入やコンバージョンの話だけだったりするので、マーケティン

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