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「ケの日の台所」のハレ料理・年の瀬に思うこと
それぞれの「おいしい!」を目指して
先日2023年12月25日クリスマス当日は、友人家族を招いてランチ会をしました。プライベートでは、ゲストをおもてなしする為のお料理を作るのがとても久しぶりだったので、メニュー決めの段階からワクワク!
友人たちと夫が喜ぶ顔を想像しながら、それぞれが好きなお料理・苦手な食材・旬・季節感・彩りのバランスなど......思いつくままに書き出し選んでいく、とても楽しい時間でした。
今回作るのは、おもてなし用ハレの日料理ですから、大切なのは参加者それぞれが楽しめる食卓を意識してメニューを決めること!
また友人家族は毎年、母国へ里帰りして家族と共に祝うのが恒例ですが、今年は諸事情によりロンドンに残っていたため、代わりに我が家でクリスマスをしっかり満喫してもらいたい!そんな熱き想いも込めています♪
食の多様性を楽しむ食卓お品書き
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おもてなし料理
グルテンフリー &プラントベース料理
● ベジ版ミートローフ & ベジグレービーソース
● 野菜のロースト(芽キャベツ・パースニップ・じゃがいも ・インゲン)
● ヘリテージ・キャロット・ラペ
● 胡桃・オレンジ・ルッコラのサラダ
● クランベリーの砂糖漬け
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おもてなし料理
● デリカパンプキンのかぼちゃスープ
● セルリアックのオレンジ煮
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前菜2種
グルテンフリーのお肉料理
● ローストチキン & グレービーソース
● ピッグス・イン・ブランケット(英国料理)
● スコティッシュ・スモークサーモンの前菜
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グルテンフリー&プラントベース・デザート
● シュトレン
● パンナコッタとラズベリーソース
● 友人作のおいしい和菓子(イギリス伝統菓子のミンスパイ風味)
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シュトレン
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デザート3種
おもてなし準備のこと
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おもてなし料理は日常食に比べ量も品数も多いので、食器類はギリギリではなく、時間に余裕を持って準備。足りないものがないかも確認します。
我が家の食器は、さまざまな国のアンティークマーケットで長年少しずつ集めたアイテムがほとんどなので、色もカタチも年代もバラバラ。ダメージ部分があったり統一感もイマイチだけれど、どれも何か惹かれるものがあって迎え大切に使ってきた食器たちなので、並べてみると愛おしさを感じたりします。
さてお料理の方はというと......
イギリスのクリスマスは、24日の午後には早々にお店が閉店、25日は公共交通機関も含め街全体の機能がほぼ全て停止。ひと昔前の(昭和の記憶!笑)日本のお正月のような環境になるので、買い忘れたモノはないか?という心配や、失敗しても作り直しができない状況に終始ドキドキしながら調理〜
そんな非日常感あるプレッシャー?を経て、おいしい!の笑顔を見ることができ、すごく幸せな気持ちになりました。
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いただきます!
2023年の感謝と2024年に向けて
普段は「ケの日の台所」をコンセプトに、自分自身や家族を整えるための日常食 : プラントベースを中心にグルテンフリーの食事を作っている私ですが、時折りこうして、相反するように思えるお料理を作ることによって、初心にかえるというか……気付きみたいなものもあって。
人それぞれ必要な食の背景は異なっても、ひとつの食卓を一緒に囲んで楽しめるって、とても素敵だし嬉しいことだと感じるのです✴︎
どんなレシピを作るときも
「楽しい」食卓につながる
「おいしい」料理にこだわりたい
とあらためて!
また実際に食べてもらうと、日ごろ私自身が伝えたいと思っている食習慣やお料理のこと、おいしさにも気付いてもらえたりもするので、来年はそういった機会を増やしていけたら……なんて、考えております♪
新しいチャレンジや素敵な出会いがあった2023年。ここnoteも含め私との時間を共有してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
2024年はどんな一年になるのかとても楽しみです。
それでは皆様もどうぞ良いお年をお迎え下さい!
「ケの日の台所から生まれる
日々の食事を大切に」
おなかに優しい料理研究家
松田やすえ