〈旅と食〉コペンハーゲン④伝統料理スモーブローをモダンに・レストランSelma
こちらは前回の記事 コペンハーゲン③の続きです。
旅2日目の日中は、この旅の目的②長年憧れ続けた「Louisiana Museum of Modern Art(ルイジアナ近代美術館)」を満喫。
夜になり、デンマークの伝統料理であるオープンサンドイッチ「smørrebrød(スモーブロー)」をいただくため、レストラン「Selma(セルマ)」を訪れました。
ちなみにこの〈旅と食〉シリーズでは、訪れた場所についての内容とあわせて、ふだんグルテンフリーかつマクロビオティック(プラントベース)という、自分のカラダに一番合うと感じている食生活を中心に過ごす私の目線で、旅先の食事情についても触れています。
コペンハーゲン外食事情についての印象はこちらをどうぞ。
伝統料理スモーブロー“美味しい”を求めて
旅先で欠かせないのが、その土地ならではのお料理に触れること。今回訪れた「Selma(セルマ)」は、デンマークの伝統料理「smørrebrød(スモーブロー)」の人気店と聞き、選んだお店です。
デンマーク語で「バターを塗ったパン」を意味するスモーブローは、ライ麦などの薄切りパンに様々な具材を盛りつけていただく、オープン・サンドイッチ。サンドイッチといえば手で口へ運ぶイメージですが、具材たっぷりのスモーブローはナイフとフォークでいただきます。
またSelmaを選んだ理由の一つが、パンをグルテンフリー仕様に変更してもらえること。メイン食材にアレルギーがあると完全に諦めてしまうところですが、じつはこのレストランのように対応してくれるお店もあるので、ありがたい!私も、念願のご当地グルメにありつけることとなりました✴︎
(夫は1日目の市場ランチで既に一度体験済み)
なおスモーブローは伝統料理のため、ニシンなど動物性食品を使うメニューも多いのですが、ヴィーガンの人は予約時にリクエストを伝えると対応してくれるのではないかと思います。予約サイト経由ではリクエストを記入できるコメント欄がありましたよ♪
オーナーシェフこだわりの良質食材で作られる、Selmaのスモーブローメニュー。10種類以上あり、単品で注文できます。食べる量を調整しやすいですし、同行者とシェアして様々な味を楽しんでいるテーブルも✴︎
スモーブローの他にコース料理もありそちらも魅力的ですが、コースにはスモーブローが含まれないので、今回はスモーブローをとことん楽しむことにしました。
内容は旬の食材などにより定期的に変わるとのこと、季節の移り変わりにあわせて訪れたくなりそうです♪
ドリンクは、ドラフト(生)のクラフトビールが種類豊富!グルテンフリーやノンアルコールの選択肢もあります。他にはワインやシュナップスといった品揃え。
アルコールに弱いわたしは、ソフトドリンクの中から店員さんおすすめのApple must(アップル・マスト)を選択。
Must は Cider(シードル)を意味する単語のようで、りんご100%ストレート果汁から作られるジュースですが味はシードル。甘すぎないので食事に合わせやすのです。
いよいよ、スモーブローが登場!
モダンな発想で伝統料理をいただく
レストラン Selma の特徴は、伝統的なスモーブローをモダンにアレンジした独自のスタイルを楽しめるところ。
Danish Tomatoes のスモーブロー(私用)は、フレッシュ・セミドライ・ドライ(パウダー状)と、トマトの調理法 3種類がひとつのお料理に。
フレッシュなトマトの層には数種類のトマトが使われていて、山椒や柚子を感じるソースが添えられています。セミドライとドライトマトパウダーには、トマトの旨みが凝縮。
しかも、ここのグルテンフリーパンが美味しい〜!
こちらは Grilled Celeriac のスモーブロー(夫用)
パンは一般的なライ麦パンです。グルテンフリー仕様の私用とは別に対応してくれたのが嬉しい。
お次は Black Currant Herring のスモーブロー。
プレートに花が咲いているかのような美しいプレゼンテーションに感激!これ、ニシンですよね?予想とのギャップがすごい〜。
カシスとニシンの組み合わせが◎ 蕎麦の実のカリカリ食感と香ばしい風味も良いアクセントでした。
夫はニシンのスモーブロー3種盛り 3 Kinds of Herring をチョイス。数口サイズのスモーブローが3つ、こちらも盛り付けが素敵です。
最後のひと皿は Herbsalted Salmon のスモーブロー。
北欧なのでサーモンは食べてみたい♪ ハーブソルトやグースベリー(西洋スグリ)の作用なのか、脂はのりつつ味はとてもさっぱりとした印象でした。美味✴︎
店員さん曰く「スモーブローはシュナップスと一緒にいただくのがデンマーク流」と激推し。(シュナップスは無色透明でアルコール度数の高い蒸留酒のこと)
飲めないから一度は断ったものの、とてもお勧めの様子だったので「では少しだけ…」と言ったらこんなに注いでくれました。笑
肉好き夫は Tartare of Beef を3皿目に。ハーブのパウダーの緑色が、森の中の苔っっぽくて北欧感!
それぞれ3皿いただき満腹ですが、美味しいお店のデザートを試さないのは失礼にあたる!なーんていうのを口実に、別腹タイム♡
デザートは2種類あったので、1つずつ頼んでシェアすることにしました。
こちらは「Blueberries」
こちらが 「Autumn Apples」
どちらのデザートも、ハーブやスパイスをいい匙加減で果物と組み合わせており、わりとお腹にずっしりくるスモーブローのあとでも、爽やかで食べやすい。
暖かみある居心地の良い店内。店員さんたちは気さくで、コペンハーゲンのおすすめを教えてくれるなど、環境も含め楽しむことができました。
いつか、コース料理も試してみたい♪
Selma のスモーブローを通して伝統も感じつつ、ここでもまたニュー・ノルディック料理のエッセンスを楽しむことができました。
Selma公式サイト(英語表記あり)
http://selmacopenhagen.dk/
所在地:Rømersgade 20, 1362 København
※この記事は2023年9月7日滞在当時の情報です。
次回の記事は、この旅の目的③ヴィンテージハントを開始。北欧デザインを楽しむ街歩きの様子とともにお届けします♪
それでは、また!