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〈旅と食〉コペンハーゲン①“北欧のパリ”で美食とデザインと
この〈旅と食〉では、訪れた場所についての内容とあわせて、ふだんグルテンフリーかつマクロビオティック(プラントベース)という、自分のカラダに一番合うと感じている食生活を中心に過ごす私の目線で、旅先での食事情についても触れています。
旅1日目・快晴のコペンハーゲンに上陸
ロンドンから約2時間のフライト。9月に入り、少し遅めの夏休み2023を過ごすため向かったのは “北欧のパリ” と呼ばれる、デンマークの首都コペンハーゲン。
夫とのふたり旅。今回はそれぞれに目的があり、
私 ▶︎〈新北欧料理(ニュー・ノルディック・キュイジーヌ)〉〈ルイジアナ美術館〉〈ヴィンテージハント〉の3つ!
夫 ▶︎〈廃棄物発電所 コペンヒル〉と建築・デザイン中心に。
予定通り到着できたので、ひとまず街の中心部へ移動します。空港のメトロ乗り場へ向かい、乗車前に発券機で City Pass(シティパス)という便利な公共交通機関(地下鉄・バス・電車)乗り放題チケットを24時間ぶん購入。初日は空港からの移動と、コペンハーゲン中心部を網羅できればよいのでゾーンは Small を選びました。
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公共交通機関乗り放題チケット
駅には改札がないのと、シティパスは駅構内に設置の乗車・降車を記録する磁気カードリーダーに反応しないので、乗車中は常にシティパスを携帯します。チケット・コントロールの人が来たら、さっと出して見せられる場所に入れておくのがポイント♪
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スッキリ広々とした車内
それではホテルに荷物を預けて、さっそくランチに出かけよう!
コペンハーゲンごはん事情
食べることが大好きなので、旅先での食事も訪れる場所と同じくらい重要視しているのですが、少々困るのが外出時。
私の場合はグルテンの遅延型アレルギーがあり体調に影響するので、一般的な材料で作られるパン・パスタ・ケーキ類などは食べません。
また乳製品にもカラダに合わない成分があります。口にする乳製品の種類やその日の体調にもよるので、毎度ではないのですがひどい腹痛になることもしばしば。
問題ない材料を使い自由に調理できる自宅とは違い、旅先では “いかに体調を崩さず最後まで楽しめるか” ということに常に神経を使います。
グルテンや乳製品に限らず、さまざまな理由から旅先での食事について心配している方、またはその同行者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?そういった方々すべてに対応できる情報ではありませんが、この記事の内容が何か少しでもお役に立てれば嬉しいです。
さて、この旅でいくつかの飲食店を訪れてみての印象は、コペンハーゲンは食の多様性が浸透している環境なのだと感じました。(事前のリサーチ時にメニューを見るなどした感想も含め)イギリスにわりと似ていて、私としてはとても過ごしやすかった。
こういった環境整備が進んでいる理由としては、デンマークが環境問題への意識が高い国であることも関係しているのだと思います。
コペンハーゲン市内の飲食店では、専門店ではなく一般的なお店でもメニュー内にヴィーガン・ベジタリアン・グルテンフリー・ラクトースフリー(乳糖不使用)などの表示を見る機会が多く、思想や志向に対する対応だけでなく様々なアレルギー・不耐症に対する配慮も感じられるお店が多いように感じました。
特に記載がない場合も店員さんに尋ねると快く相談にのってもらえましたし、滞在中に出会った方々は英語での対応にもとても慣れている方ばかり。旅行客にとっては優しい & 易しい環境ではないかと思います。
また、ヴィーガンやグルテンフリーの専門店という選択肢も多い方だと思うので、成分の混入などに不安がある方は専門店を利用するとより安心ではないでしょうか。
さてこの旅の同行者は、好き嫌いなくなんでも食べる(香り強めのチーズ以外)お肉大好き・アレルギー等なし・お腹も強い我が夫。
自分の体調管理は大事ですが、自宅での食生活はこちらにほぼ付き合ってくれていることもあり、外出先では夫の満足度も可能な限り満たしたいので、お互いがストレスなく楽しめる選択肢を心がけたつもりです。
ランチ @Torvehallerne KBH
旅初日のお昼ごはんは、コペンハーゲン中心部にある有名な市場「Torvehallerne(トーヴヘーラネ)KBH」へ。
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ガラス張りでモダンな常設屋内市場の中は明るく、地元の農産物・海産物・ベーカリー・惣菜・カフェ・スイーツ・乳製品・ジュース・酒類など、様々なお店が並んでいます。見学するだけでも十分に楽しい空間!
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にある鮮魚店
ロンドンではなかなかお目にかかれないレベルの新鮮な魚介類に魅了される!それにしても、さすがデザイン大国。魚屋までスタイリッシュです。
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地元の人も観光客も集う市場
中庭では、農産物や生花を販売。
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農産物コーナー
入手できる野菜の種類が豊富かつ新鮮、ついでにランチもできるし……もしコペンハーゲン住民なら通うなぁ。なーんて妄想✴︎
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さてさて、市場内をひと通り巡りまして、何を食べるか決めました。
お魚屋さんの野菜たっぷりデリ
私は「HAV」というお魚屋さんのお惣菜をいただくことに!
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鮮魚店HAVのデリをランチに
魚介類入りのメニューをいくつ選ぶかで、器の大きさと価格が異なります。この日は「1 FISH 2 SALADS」を選択。せっかくデンマークに来たのだから、何か北欧っぽいお魚を試してみたくなりました。
このデリではサラダのみ選択も可能。また、別料金でパンや飲み物をセットにすることもできますよ。
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惣菜の2/3ほどは、様々な魚介類を使ったメニューの数々が並びます。どれも美味しそうで悩む!
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サラダは、芋・クスクス・豆類・ビーツ・キャベツなど、主食にも適したものから葉物までバランスよく揃っています。奥にあるKimchiも気になる存在。
デンマーク風オープンサンド「スモーブロー」
夫は、デンマークの伝統料理 Smørrebrød(スモーブロー)のお店「Hallernes Smørrebrød」へ。
スモーブローは、バターを塗ったライ麦パンに、様々な食材を盛りつけるデンマーク風オープンサンドイッチです。
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スモーブロー専門店
ずっと見ていたくなる美しい盛りつけ!
人気店のようで、お昼どきは平日でもレジ待ちの行列ができていました。
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ショーケースに並ぶスモーブロー
それぞれお会計を済ませて、外のテラス席で集合!
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いただきまーす!
飲食用の席は室内にもあります。この日は気温も上がり晴天!屋外でも心地よくランチタイムを楽しめたのでした♪
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ルバーブと苺のジュース
鮮魚店HAVのデリ3種盛りに選んだ、ポテトサラダがおいしすぎた!味付けもだけど、これはお芋自体の旨味がすごいのです◎
脂がのったサーモンのお刺身は、りんごと共にさっぱりとしたサラダ風に仕上げてある。日本人としては、りんごを抜いて醤油を回しかけたくなってしまいますが(笑)夏のデンマーク、現地の人たちは生魚をこんな風にアレンジして食べるのかぁ!と新鮮な発見に心躍ります♪
ルバーブと苺のジュースは、デリとは別のドリンク店で購入したもの。飲み終わったビンはゴミ箱へ捨てずに購入したお店へ返却すると、ビン代が戻ってくるシステムです。
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サーモンとミートボールのスモーブロー
夫チョイスのスモーブローは、サーモンとミートボールをひとつずつ。そして休暇ですから、もちろん昼ビール!
一見小ぶりに見えますが、ずっしりとしたライ麦パンがベースになっています。この2つでも充分お腹いっぱいになった様子。
美しいビジュアルに食欲を刺激されるとつい買いすぎてしまいそうなので、腹ぺこ時は特に要注意でございます!笑
この市場ではお店の選択肢が多いので、同行者と一緒のお店を選ぶこともできるし、お互いが〈食べたいもの/食べられるもの〉を選ぶ方法もあるのが◎ ランチに最適でした♪
Torvehallerne KBH 公式サイト(デンマーク語)
https://torvehallernekbh.dk/
所在地:Frederiksborggade 21, 1362 København
それでは、お腹が満たされたので活動開始!
Designmuseum Danmark(デザインミュージアム・デンマーク)
まだまだ夏の緑を感じるカステレット要塞を通り抜けて目指した先は、デザインと工芸品のための博物館「デザインミュージアム・デンマーク」です。
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カステレット要塞
大規模な改修工事を経て、2022年に2年ぶりのリニューアルオープン。そのため注目していた場所のひとつでした。
チケット売り場は門をくぐって右手の建物内。館内マップをもらい、エントランス前の作品を観てからミュージアムの中へGO♪
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鉄パイプ?に刺さった長靴も作品のひとつ
美しい中庭がとても魅力的!
ここは元々病院として使われていた建物をリノベーションした博物館なのだとか。
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美しい中庭
さて、訪れた時期に開催されていた企画展は、現在の世界的な課題の解決を目指し未来のより良いデザインを創造する「THE FUTURE IS PRESENT」などを含め、興味深い内容でした。3Dプリンタで作られた大型の最新アートも見応えあり。
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20世紀に世界的に有名なスタイルとブランドになった「デンマーク・デザイン」を1900年代から今日に至るまでの歴史的な展開に沿って展示し、デンマークのデザインとアートや建築との関係を探ることがテーマの「THE MAGIC OF FORM」というセクション。
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日常生活の中にあるデザインの裏側をのぞく「IN THE MAKING」の展示室。
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ルネサンスからミッドセンチュリーを経て現代に至るまで、テーブルセッティングの移り変わりを展示する「LITTLE TABLE, COVER THYSELF!」
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無駄のないスッキリとしたカタチ。使い勝手の良さそうなキッチンツールの数々。
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キッチンツール
じつは日本の品々の展示もわりと多くて、中でも日本刀の鍔(つば)コレクションは一見の価値あり!
つばは柄を握る手の保護や、刀の重心を調節する役割を担うパーツですが、こんなにも多様なデザインがあることは知りませんでした。どれもよく見るととてもお洒落〜♪
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日本刀の鍔(つば)コレクション
ここは日本から遠く離れたデンマークの博物館。展示室のひとつを贅沢に使い、つばのみがこのように素敵に展示されているところを目にすると、日本人としてはすごく嬉しくなってしまいます。
こだわりのミュージアムカフェ「Format」
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ミュージアムカフェ「Format」店内
地元の食材や生産者とのつながりを重視しているという館内のカフェ。「地産地消」「エコロジー」「健康」「動物愛護」などをテーマに、旬の食材を使ったランチやコーヒー・ケーキなどを提供しています。
集中して鑑賞し疲れたので、立ち寄ってひと休み。この日は美しい中庭にあるテラス席が人気で、店内は貸切状態!好きな形の椅子を選んで座ることにしました。
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エルダーフラワーのソーダ & アフォガートでおやつタイム。
ケーキやペストリーは、夕方の残り少ない時間帯だったからかグルテンフリーやプラントベースのチョイスは無さそうでした。でも何か甘いものは食べたくてアイスにしてみた。カップアイスにエスプレッソを注いでいただく…紙が水分で崩壊しないかドキドキでした。笑
夫が食べているのはカヌレ。器もスプーンもどれもが可愛らしい♪
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照明のひとつひとつも美しい
館内のランプはどれも、それぞれが素敵な光を広げていて、その都度足を止めて観察したり椅子に座って眺めてみたりできるのも好きでした。その他、図書館や会議室、こだわりセレクトのミュージアムショップも併設。またいつか、たっぷり時間をとって再訪したいと思える場所です。
Designmuseum Danmark公式サイト(英語ページ)
https://designmuseum.dk/en/
所在地:Bredgade 68, 1260 København
ザ・コペンハーゲン!な景観 Nyhavn(ニューハウン)
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デザインミュージアムから徒歩15分ほどの距離にあるのが、ここニューハウンというエリアです。多くの人がデンマーク・コペンハーゲンを想像すると、この景色を思い描くのではないでしょうか?
カラフルな建物と船。観光客でにぎわう活気ある港町。この景観を眺めながらのお散歩は、コペンハーゲンを訪れたことを実感できる外せないアクティビティのひとつです。
Nyhavn(ニューハウン)
所在地:K, Nyhavn, 1051 København
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道の横断はひと苦労です
初体験!ニュー・ノルディック料理@Høst
1日目の夜は、今回の旅にて目的①である新北欧料理(ニュー・ノルディック・キュイジーヌ)を初体験。
私にとって新感覚 & 新発見の連続!感動でレビューが長くなってしまうので、レストランHøst については次の記事コペンハーゲン②にじっくり綴っています。
それでは、また!
※この記事は2023年9月6日滞在当時の情報です。