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「ねぇ、香織ちゃん。香織ちゃんって、神様って信じる?」 「神様?うん、まぁ……」 「じゃあ…
※前編はこちらから 『雪月症』 私がこの病気を初めて知ったのは、彼女が入院を初めて3日後…
ふと、夜空を見上げると雪がちらついていた。 天気予報ではそんなことを言っていなかった…
※前編はこちら あくる日の金曜日、私は始業時間ギリギリに登校をした。 結局あの夜は…
「香奈先輩、さっきから溜息ばっかりついてどうしたんですか?」 芽衣が店内の床をモップで…
私は昨日、髪を切った。 耳が出るほど短くて、後ろ髪は刈り上げて。 なんだか後ろめ…
『ねぇ、私たちの愛って罪なのかしらね』 沙耶は朱莉のか細い白い両腕をつかみ、自分の胸元まで近づけると、彼女の薄い唇を無理やりに奪う。 温かな唾液が口の中で絡み合い、お互いの遺伝子を確認しあうように溶け合っていく。 朱莉はびくりと体を痙攣させながらも、抵抗することなく、沙耶の愛を受け入れる。 舌先が歯茎に当たるたび、朱莉は体を震わせ、次第に肩の緊張が弛緩していくのが沙耶には手に取るように分かった。 夕日で赤く染まる放課後の教室に、愛を啜りあう音だけが木霊する