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エッセイとか手記とか

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2021年8月の記事一覧

才能なんて何一つない僕が、ライブステージに立ったあの日。

才能なんて何一つない僕が、ライブステージに立ったあの日。

才能なんてもの、僕にはなかった。

頭もそんなに良くはないし、運動も出来ない。
人前には出ることも出来なければ、根暗であった。
何をやっても上手くはいかない。それが僕だった。

苦い思い出なら、数えられないほど持っている。
そんな僕が、ライブステージに立ったあの日までを書いていく。
少しでも、今頑張っている人の力になれれば、それだけで僕は嬉しい。

①学生時代いじめの経験学生時代、それはもうとこと

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幸と不幸の狭間で、僕らは揺れている。

幸と不幸の狭間で、僕らは揺れている。

人はみな、幸福と不幸の狭間で揺れている。
どちらかに身体を傾ければ、簡単にそちらへと転がり込むのだ。

幸と不幸を二分すれば、50:50になるはずだ。
それであるのに、僕らの周りは不幸な人で溢れている。

お金がない、友達がいない、愛がない、楽しみがない。
口を開けば"不幸だ"という人がほとんどだろう。

この世界の現実は、10:90の割合で不幸な人なのだ。

幸せに絶対的な尺度はない。
その人が

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私の半透明の手のひらから、いつも大切なものばかりがこぼれ落ちていく。

私の半透明の手のひらから、いつも大切なものばかりがこぼれ落ちていく。

7月1日、午前0時。
30歳の誕生日を迎えると同時に、私の手は半透明に透けてしまった。

手首から先の輪郭がぼやけ、手のひら越しに、外の景色が見える。
半透明であるためか、肌色交じりに星空が映っているせいか、とても綺麗とは言えない景色。

そうかと思えば、普通に物は握れる。
私の手は、なぜ半透明になってしまったのだろうか。

頭の中にはぐるぐると悩みが旋回している。
そんなとき、ふと私の視線は本棚

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渋谷・宮益坂の美しき隠れ家。珈琲店『茶亭 羽當』

渋谷・宮益坂の美しき隠れ家。珈琲店『茶亭 羽當』

健康診断の帰り道。
渋谷駅から少しばかり離れた場所に足を進める。
喧噪の街並みの音が次第に消えていき、古い民家を吹き抜ける風の音が、昔ながらの趣の音を心地よく鳴らしている。

そんな宮益坂の路地裏にひっそりと佇むのが、珈琲店『茶亭 羽當』である。

①茶亭 羽當1989年9月に渋谷の宮益坂下に誕生した『茶亭 羽當』は、30年以上営む老舗の珈琲店だ。
昔ながらの趣をそのまま閉じ込めたようなお店からは

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