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ホッピービバレッジはホッピーが労働者の酒であること忘れている(労働者からの批判)
私は鹿児島の出身で、東京で生活するようになるまでホッピーのことは知らなかった。焼酎には甲類と乙類という区分があって、勿論、鹿児島は乙類(本格)焼酎文化圏であり甲類焼酎をビール風飲料であるホッピーで割るという習慣はなかった。だから、東京で生活を始めて、お酒を飲めるようになってからホッピーを知ったときは不思議な文化だなと感じたものである。けれども、そのうちに不思議さは消えていき、それは私の日常へと変
もっとみるおじさんとサブスクリプション
自分の人生で時間とお金を費やしたもののひとつが音楽である。毎月の小遣いでこつこつとCDを買い集め、東京に出てきてからはレコードマップを買って専門店も巡るようになった。ライブもたくさん行った。生活費を除いた給与の殆ど音楽に費やしてきた時期もある。そんななか音楽の定額聴き放題サービスが登場した。けれども最初の頃、私はそうしたサービスには飛びつかなかった。なぜなら音質に問題があったからである。どんなに
もっとみるオリンピック開会式の失敗あるいは勘違いサブカルおじさんの悲劇
私はオリンピックにあまり興味がなく、40数年生きてきたがその開会式をきちんと観たことはこれまで一度もない。だが、今回の東京オリンピックの開会式は観ようと思っていた。そこには今の日本の姿が分かりやすく象徴されるからである。そして、その姿はみっともなく悲しかった。これが今の日本であるということなのかもしれない。このみっともなさと悲しさは、画面に映し出される安っぽい演出だけに起因するわけではなく、同時
もっとみる生まれ変わったらなりたいモノ(もう人間にはなりたくない件について)
異世界転生ものというジャンルがあるけれども、いつも不思議に思うのは異世界でも人間になりたいという感情である。スライムへの転生もあるではないかとの声もあるかもしれないが、ずっとドロドロのスライム状態ではなく結局人間の姿になっているから、やはり人でありたいという気持ちに変わりはない。
私は人生は辛く悲しいことばかりであると思っているし、それは人として生まれた宿命なのではないかとも感じている。これ
40代独身はメンヘラを卒業することは可能か?
40代独身の男女がメンヘラを卒業、あるいはそれをある程度緩和させることは可能なのであろうかと考えることがある。というのも、最近メンヘラを拗らせて50代を迎えてしまった独身の人々に接する機会が何度かあり、これは他人事ではないと改めて感じたからからである。なおここで私が定義するメンヘラとは、心に問題を抱えていて人間関係に障害を起こしてはいるが、最低限度の社会生活はを営むことができる人々を指す(社会生
もっとみる多目的トイレあるいは芸の役割について
某芸人のスキャンダルが世間を賑わしている。その内容の是非については私の論じるところではないので、別の視点から今回のスキャンダルを論じてみたいと思う。
多目的トイレでの性行為は合理性ではなく、人間の不合理性(衝動性もっと言ってしまえばどうしようもなさ)を象徴していると言えるであろう。けれども、そうした不合理性を言葉や身体の技術を用いて新たなものとして作り出し、非合理的なものを抱えている人間に対
情報エンターテインメントの時代 素人と専門家について
ここ20年くらいの間、テレビ番組はアニメと気になったドキュメンタリーくらいしか見ていない。その理由はニュースも含めて全体的に騒がしいからである。自身が歳を重ねたからというのもあるのかもしれないが、報道番組がほぼエンターテインメント化してしまったことが大きいように思う。そして、エンターテインメント化してしまったのもそれなりの理由があるように思うので、そのことについて考えてみたい。
幼い頃、ニュ
底辺企業はテレワークの夢を見るか?
非常事態宣言が出された後も私は普通に電車で出勤している。テレワークという言葉が連呼されているけれども、底辺企業に所属している私にとって、それはレベル99にでもなれば使える魔法なのであろうかという認識であり、つまりは夢物語なのである。
人々は底辺企業の恐ろしさを認識していないのだなと改めて思う。そもそも情報伝達の主な手段が紙とFAX、そして口頭なのである。そういった組織がテレワークに移行できる
やはり不倫は文化(人の業)
有名人が不倫をしたときに、マスメディアや世間はその行為を激しく非難するわけであるけれども、社会人生活を何十年もやっていれば、不倫なんて自身が属している組織では割りと普通に行われていることを理解しているはずなのに、有名人が不倫したらそのことを忘れてしまい攻撃に転じてしまうのは何故なのであろうかと感じることがある。そのことについてあれこれ考えてみたいと思う。
1. 恋愛結婚という信仰が崩れてしま