『子どもがこうだったらいいのに。ありのままに受け止められない』自分がイヤなママさんへ
発達凹凸・育てにくい子がいても、自分の人生を心から満足して幸せに生きたいママのため
マインドフルネスをベースにした講座を実施しています。小林ふみこ(臨床心理士・マインドフルネス)です。
発達凹凸での園の不適応や不登校など、子どもが大変…。
子どもがこうだったらいいのにと考えてありのままに受け止められない。
そんな自分がイヤなママさんがいたら。
少しでもお力になれたらと思って書いています。
簡単に受け入れられなくていい
今日は、最初に結論めいたことを言います。
なぜなら、妊娠期から今まで大事に育ててきた子が、他の子と違うから早く受け止めて!!って言われても、そんな簡単なことではありません。
この子には健やかで幸せになってほしい。願いを込めて名前を考え、親子の未来を想像してきたことと思います。ふつうに思春期を迎えて、学校に行き就職して結婚して…。
そんな大事な我が子の現実を受け止めて!!と外部から言われても、また自分から「あれ違うかも?」と思っても、すぐにまるっと受け止めきれないのが人間です。
私は園のご指摘がなかったので、逆に、私自身の「あれ違うかも?」という感覚を受け止めるのに時間がかかりました。
なぜ先生は焦っているのか?
幼児期の場合、先生からのご指摘が多いなと感じることもあるかもしれません。先生は園に入ったばかりなのに、なんでそんなに焦ったように問題点を伝えてくるのか。
園のマンパワーが足りないと、ママに辛く当たられることがあると聞きます。ですが、一般的な理由としてはこちら。
早期療育という考え方があります。発達特性のあるお子さんは早めに対応した方が、よりお子さんが「できなかった…自分なんて…」と集団活動で自信を失う経験を回避できるから。(園は集団生活の場ですから、個別の支援は難しいのです)自己肯定感を保ちつつ、お子さんらしい成長をサポートできるからです。
療育は今空きがないことが多く、年度替わりで年長さんが療育を卒業した今がチャンスであることも多いのです。
基本的に先生も子ども達が大好き。子どもの健やかな成長のため、伝えてきてくれています。それは頭の片隅に置いておくとよいかもしれません。
一筋縄ではいかない自分に気づいておくのが大事
わたしは療育で働いていましたし、妊娠期に「子どもがマイノリティでも受け止める」と考えていました。
でも、実際には難しい。
育てにくく発達凹凸児。ありのままを受け止めるには非常に時間がかかりました。これからも「受け止められない!」その波はやってくるのかもしれないと思っています。
●大好きな子どもを心の底からカワイイと思えていない自分。
●「こうだったらいいのに。みんなこうしてるのに」他の子との違いをうけとめきれない自分。
●「これからどんな未来が待ち受けているのだろう」生きているだけでOK!!とならず多くを求めてしまう自分。
大事なことは、前向きに生きることではありません。自分の気持ちもとても複雑で、一筋縄ではいかないと気づいておくことです。
どんなに頭で理解していても、心と体が動かないことがある。選択するまでに時間がかかることがあること。自分をメタ的に観察する視点をもつことが大事です。
なぜなら、大きな理由は、我が子をジャイアン的に扱うことが減るからです。
*次の段落は、わたしたち親にとって痛いことを書いています。ここまで読んで終わりでも大丈夫ですよ◎
子どもをジャイアン的に扱うとは
子どもと大人は対等と頭では分かっていても、特に我が子は弱者だと思うんです。親から物理的に・金銭的にもお世話をされないと生きていけません。親に依存せざるを得ません。
だから、親が子どもに甘えてしまうことがあるんです。たとえば…
先生、
義両親、
地域の人…何らかの指摘を受けたとき。
原因が親のミスであっても、「ほら、あんたが悪い!」と子どものせいにできます。自分の辛さをちょっと背負わせて、楽になっちゃうことがある。
いや、わたしはそんなことしない。わたしもそう思っていましたが、
わたし自身のモヤモヤしためんどくさいところに気づいていないと、それを抱えられずに、子どものせいにしたり、子どもに強く当たったりしてしまう。
子どもに向かわなくても、夫や先生、周囲に怒りを向けてしまう。
本当に子どものためではなく、親自身のモヤモヤを軽減させるために、行動してしまっていないでしょうか。
こんな私に必要だったのは
言葉にすると、すごく抽象的で分かりにくいかもしれません。
でも、自分に必要なことは、これ。
ふとゆるんで涙が出てきたり、ふと口角が上がったり。心の痛みを感じ切ると次にすすめます。
受け止めきれない自分を見守ること(まとめ)
最初に簡単に受け止められないのは当たり前と書きましたが、大事なのは、受け止めきれないてOK!と割り切ることではありません。
抽象的で分かりにくいかもしれない。具体的に外部とどう交渉するとか、どう発達を促せばいいとかではないので。
ですが、学校とか園とか外部機関と交渉するときも、子どもと関わるときも、いつでも大事なことは、自分自身を正直に見守ること。私に今何が必要だろうかと寄り添い続けることです。
自分を正直に見守り続けると、見たくない自分と出会うかもしれません。でも見たくない自分を避けるために衝動的に行動することが減ります。
自分の課題は自分で引き受ける。
本当に大事なことにつながるから。
あなたのペースを大事に、どうぞご自愛ください。
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