本はそのへんに積んであるのが普通 Day 21
「積ん読」って普通じゃないんだと知ったのは割に最近のことである。
実家は本ばかり積み上がっている家で、床に何冊も積んであるのが常だった。棚に収まりきらずいつもどこかに本がある。床にも椅子にも食卓の上にも本がある。階段にも積んである。母が元気で掃除ができる間はそうでもなかったが、最近はもうゴミ屋敷ならぬ本屋敷と化し、躓かないで歩くのが難しいほどである。
そういう実家を持つわたしも至る所に本を置いてしまいがちだ。
オットもたくさん本を持つ人なので、うちもだんだん本屋敷と化しつつある。読もうと思って買った本がそのまま置いてあるのは当たり前で、むしろ読んでいない本が1冊もなくなったら不安だ。未読本が何冊あっても書店で本に呼ばれれば買ってしまう。そういう性癖なのである。
「うちの積読を紹介する」というタグを見つけたので、いま読了していない本を紹介してみようと思った。何冊になるかわからないけれど始めよう。
1.地球の歩き方 北欧 デンマーク ノルウェー スウェーデン フィンランド 2025-2026
ヨーロッパに行きたい。特に以前から北欧に憧れている。長年、なぜかフィンランドに行きたいと思っていたのだが、デンマークのルイジアナ美術館だとかノルウェーのフィヨルドも見てみたい。スウェーデンはリンドグレーン愛読者だった自分にとって憧れの地だし。あ、フィンランドのヘルシンキに行くならエストニアのタリンにも行ってみたい。
行ってみたい気持ちばかり膨らむのだけど、いつ行けるのだろう。
2.カナリア外来へようこそ
臭覚など五感が他の人より敏感すぎてアレルギー状態になってしまう人に対応してくれるお医者さんと患者さんの物語。でも医師がとても無愛想でぶっきらぼう。途中まで読んでいて、たぶん、明日くらいには読了すると思う。
3.光る君へ 完結編
最終回までの大まかなあらすじが載っているのでまた買ってしまった。あらすじだけざっと読んで、他の記事はこれからである。
他の記事にも書いているけれど、ドラマは一条天皇(とうとう崩御されたので退場)がとても良い。清少納言もいいし、彰子中宮もよいし、実資とか行成とか本当にうまい。
4.乱読のセレンディピティ
https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594075583
扶桑社にリンクしたんだけど何故かうまくリンクできない。noteと相性が悪いのかな? 「思考の整理学」は大昔に読んだので、こちらも買ってみてちょっとだけ読み始めている。しかし1章を読んだら、お年を召した著名な外山大先生が言いたいことを言っている、という印象が拭えなかった。2章以降はどうなんだろう? 寝る前に少しずつ読んでいるのであと1ヶ月くらいかかるだろう。
5.『百年の孤独』を代わりに読む
noteにハヤカワの記事があったのでそちらをリンク。元本の「百年の孤独」は読んでいない。ちょっと読み始めて、この主人公とはあまり仲良くなれないなと思って読むのをやめてしまったのだ。しかしなぜ「代わりに読む」を買ったかというと、代わりに読んでもらえたら内容がわかるかなあと思ったから。他力本願。「百年の孤独」に興味を持ってみんなが読むようになれば、という著者の意図を踏みにじる読者だ。まだ最初の方しか読んでいない。マコンドという村はしっちゃかめっちゃかである。
6.女子一人海外旅行最強ナビ 最新版
ひとり旅をしようとは思っていない。でも老夫婦ふたり旅も女子ひとり旅と似たようなものじゃないかと思って。
パッケージツアーに乗っかってしまえば楽だが、あれはしょっちゅう提携している土産物屋に寄らなければならないし、集団行動で行きたいところに行けないし、時間も自由にならないし、なにより老人は若者や中年世代より胃腸が弱いので同じ量が食べられないのだ。自由がいい。なんとかこの本で勉強してフリーな旅を楽しみたいと思っている。旅初心者だからな。
7.羊飼いの暮らし
2020年のいわた書店の1万円選書が当たって送っていただいたうちの一冊。4年たってるのにまだ読めていない。途中までは読んでいるのだが、湖水地方の羊飼いの文化というのが厳しい自然を背景とした厳しいもので、なんとなく性が合わなかったのだと思う。読んだ友だちが「(著者が)オクスフォードに行ってから面白いよ」と言っていたのでこれからがんばって読む。
8.竜の医師団(1)・(2)
2巻まで出ていて、こういうのは1巻だけ買うと往々にして読み進めた時に次がすぐに見つからず悲しい思いをするので、一挙に買ってしまった。
まだ何も読んでいない。評判も上々なので楽しみである。
9.ワニの町へ来たスパイ
ユーモアミステリみたいで面白そうだったので購入したがなかなか読めない。どうもこのところ、以前はとても好きだった海外ミステリにのめり込めないことが多い。嗜好が変わったのか、どうしちゃったんだろう。
この本も、主人公のトンデモなお姉さんになかなか感情移入できず、そのトンデモお姉さん以上にトンデモな田舎町の人々にも感情移入できず、読み進められていない。
10.学力喪失
今井むつみ先生の本はみんな面白いんだよ。これは新刊なのか書店で面陳していたので買ってしまったもの。そのうち読む。
11.コーヒーにミルクを入れるような愛
エッセイが好きなのでつい買ってしまった。本当はその数日前に、やはり大型書店で出たばかりの「日記の練習」(同じ著者)を見て、ああ欲しいなあ、でも積ん読いっぱいあるし、って諦めて帰ったのに、別の書店で見るなり衝動買いしてしまった。ちなみにくどうれいんの歌はあまり読んだことがない。小説も、絵本も。そのうち読みたい。
2000字を超えてしまったのでそろそろやめよう。
実はまだある。家のあちこちに、「ああっ、こんなところに置いていた!」という未読本がある。
でもいつかきっと全部読む。
わたしはそういう人間だ。
そしてその時には、また「買っちゃった」という未読本が同じくらい積み重なっているだろう。実は返却があるので未読にはならず読了しているが、この上にさらに図書館から借りてきている。本中毒である。
友だちよこれがわたしの
一週間の積ん読本です。