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『本屋で3分インプット』することを弱めの日課にしています

仕事も忙しいし、時間が空けば家族の時間にしてしまうので、インプットが足りていない者です。

この記事では、ぼくが移動がある日にひっそり行っている短時間インプット方『本屋で3分インプット』を紹介します。しないよりマシ程度のしょぼいものですが、下記の段落に書いたことに共感してくれる人には、オススメかもです。

こどもができた時に、圧倒的に自分の時間がなくなりました。少しでもこどもの選択肢を残してあげようと思うと仕事を増やしたくなるし、それ以外時間はこどもと遊んだり妻を労う時間にしたい。それも疲れるので、空いた時間ができると疲れを取る時間に使ってしまう。自分の中で「学んだり、知識を得る時間」の優先度が落ちていく。26歳の時にこどもができたので、まだまだ新しいことに挑戦する20代後半の知り合い達と自分を比べ、意識してもインプットの時間が取れないことにかなり焦っていました。
また一方に、学生時代ゲーム好きだったのに社会人になって一切ゲームへ興味を持たなくなった人、一切音楽を聞かなくなった人、大学生時代にハマったこと以外に新しい趣味が増えてない人、会えば学生時代の話しかでてこない人など、個人的にこのような人が苦手で「インプットを諦め切ってしまうと自分もこうなるのかもしれない」と不安が加速していました。

当時、そんな不安の吐き出し先として、日記を書いていました。その日記のなかでは、自分だけが読み自分だけを喜ばせるための日記企画を色々立ち上げては飽きてを繰り返していました。『本屋で3分インプット』は、その中でも多少不安を和らげる効果があった方法になります。

『本屋で3分インプット』のルールと効能


課していたルール

  • 外出する日は、できるだけ本屋に寄ること

  • 本屋にて、面陳(表紙が見える状態でレイアウト)されている本のなかから気になる本を3冊見つける

  • 気になった3冊の前書き・目次までサラッと目を通し、表紙の写真を撮る

  • 「今、なんでこの本が面陳されているのか?」「今、なんで自分はこの本に興味を持ったのか?」をメモする

本屋にいる時間は3分程度、
メモの時間を含めても10分程度で終わる活動です。

続けていると感じる効能

  • 読みたい本を理由付きでストックできるので、時間が経っても買う/読むモチベーションが残っていることがある

  • 社会情勢を読む訓練になり、少しトレンドが気になるようになる

  • 自己分析の訓練になり、自分の状況を俯瞰できるようになる

  • 自分の当時の精神状態を、景色で思い出せる

  • 知ってる本が少し増えるだけで、ちょっと物知りになった感がある

  • 続けられないほどしんどくないので、続けられていることで自己肯定感が少し上がる

とっても簡単ですが、続けているとプラスに感じることがたくさんあります。最近本屋に立ち寄ることがなかった人なら、一回やっただけでも新鮮な気持ちになれるかもです。

なぜ、本屋か?

「本屋は、今の世を映しだす鏡」とよく耳にします。本を読まずとも、本屋にいることに、良い効能があるのではないかと思ったのがスタートです。

時間がない中で社会と自分を接続しようと思うなら、ニュース番組を見たりTwitterトレンドを見るよりも、短時間で効果あるように感じます。

また、実際の場所へ行くことの大事さも感じます。習慣が「Amazonの新刊コーナーを毎日見る」だったら得られるものは少なかった気がします。

「今欲しい3冊」を探すならばAmazonは適切ですが、「心に引っかかる程度の3冊」を探すには不向きです。本屋を冒険して、たまたま目にひっかかったという体験が、素敵な効果に繋がっているようです。

自分の1月のインプット


ルールと効能だけまとめられても意味が伝わりにくいと思うので、最後にぼくの1月分の『本屋で3分インプット』をまとめます。

振り返れば、1月は5、6回しか外に出ていません。その内本屋に寄ったのも2回とちょっと反省すべき感じです。それでも、やってないよりマシの精神で気楽に取り組んでいます。

2023.01.28 くまざわ書店

戦争とデザイン… ウクライナ戦争で印象操作みたいな視点が重要であることに、多くの人が気付いたんじゃないかと妄想。大学時代に毛沢東のポスターを分析する授業があったので、昔からこの分野は好き。

5分で論理的思考力ドリル… 子供とやりたい。シリーズになったので売れてる。プログラミング的思考をこどもに養いたいブームは、今も熱い。

国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊… 大きい企業がつぶれる恐怖が身近にある。Twitterもイーロン・マスクに買収されて過渡期。ぼくは国鉄の栄光の時代に、興味がある。「戦争とデザイン」と合わせて、太平洋戦争時代に影響を持っていたものが好き。

2023.01.14 くまざわ書店

13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海… 去年は、地政学のYoutubeとか本とかが増えたなーと感じていたのでひっかかった。○○歳シリーズでもベストセラーになるの、違和感。どんな親が買い与えている?

20代で得た知見… 「13歳からの地政学」に引っ張られて、インプットについてあれこれ考えていたら目を引かれた。みんな賢くなりたいのか。

なるほどデザイン… とても良質なデザインガイドで、学生にあげるように3冊くらいストックしているので内容は知っている。帯に「デザイン書史上初 祝20万部突破!」と書いてあって気になった。コロナの影響もあったか?とにかく、こんなに魂がこもった本がちゃんと評価されているの嬉しい。

さいごに


自分だけにむけていた日記企画を、もしかしたらぼく以外の人も読むかもしれないnote企画にすることができました。ちょっとレベルアップです。

ちなみにこの企画は2017年に最もマイブームでした。日記を読み返すと、1年で93冊31回の日記を書いていて、そのうち読んだ記憶があるのが4冊。それでも、ただ好きな本を4冊を読むだけよりも、2017年の傾向・印象は鮮明で、その4冊を当時どんな気持ちで読んだのか記憶に残っています。(なにより5年前の2017年にヘンテコマイブームをしたことを覚えています。)

ちなみに、このインプット方は胸を張って記事にできるような方法ではないことは、理解しているつもりです。
それでも、「移動時間ばかりの無駄な1日だったなぁ」「社会で起きていることに全く触れられていないなぁ」的なダウンな気分を回避する意味では、ある程度有効です。これに頼り切ってはいけないけれど、ちょっぴり自己肯定感をあげる、健康サプリみたいなものだと思っています。

「とにかく忙しい」って方は試してみてください。


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