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ひら日記(3)

2月某日
さいきん、ひどい波風は立たず(立てず)穏便に暮らしていたかのような日々だったが、ついに、夫にたいしての、イライラとむかつきと、その他もろもろが爆発してしまう。主にわたしへの、「たしなめる」みたいな言動が、本当にゆるせないと思った。なんかもう、すべてが嫌だった。感情の起伏がはげしい人(わたし)とほぼフラットな人(夫)との組み合わせは、うまく連係しあえている時はいいけど、なんというか、常に、ガラスの床をあるいているような感覚を秘めていて、これだけは言うまいと思って守ってきたのに、「パパに似ない方がモテるよ」と、息子に口走ってしまった。でも、これでもかなり、ぬるい表現にしたつもり。息子は心底、やれやれ。みたいな表情を浮かべてわたしを見ていた。「子どもにやってはいけないこと」みたいな本に出てくる見本みたいな母親。人間てやっぱりひとりぼっちなんだ。と思って寝た。

2月某日
お昼にナンとカレーのセットをテイクアウトした。わたしはひとりでお茶しに行くことも、ごはんを食べに行くことも平気なタイプだけど、
なんとなく、ひとりでナンをちぎって食べるのは
家の中のほうがいいかなと思ってそうした。
最初のほうに、遠慮ぎみにカレーを少なく絡めてしまったせいで、ナンがなくなっても、カレーが余ってしまって、配分ミスを悔やんだ。
スプーンですくって、冷めたカレーだけををたべるのはむなしかった。せめて温め直せばよかった。
でも、食べ切った。食後、録り溜めていた「カーネーション」を見る。今までずっと夢中。来月で終わってしまうのが寂しすぎる。次の再放送枠は何だろう?思いっきり昔のが見てみたい気がする。

2月某日
デパートのチョコ売り場はもう、品切れ多数。
早くからお取り寄せを頼んでおいてよかった。
チョコレート屋さんに足を運んでいて正解!
と、自分をほめた。もはや「わたしがわたしのために開催するチョコフェス」に、みんなも参加していいですよ。みたいな感じ。我が家では。
手作りのガトーショコラとか、定番の海外ブランドのとか、当日まで秘密にしてもったいぶっていた頃が、なつかしい。夜、友から連絡あり。
人生の岐路に立っていた友。ついに決断をしたとのこと。ここ1、2年、話を聞いて応援するしかできていなかったけど、新しい道を歩き出すことを選んだ友に、とにかくしあわせになってほしいと思った。
「不安なときにひらりの声がききたかった」と言われて、少ないながらも力になれていたのかと、
ほっとした。身体に気をつけていてほしい。どうか、なにもかもを抱え込まないでほしい。せっかくの決意の連絡に、わたしのほうが先に泣いてしまった。「また、あのタイ料理のお店行こうな」と
言って、最後は泣き笑いで終わった。
暖かくなるのがたのしみ。ひさしぶりのタイ料理も
たのしみ。ヤムウンセンは絶対に頼みたい。
映画情報の交換もしたい。考えていたら、
ちょっと下向きだったこの数日に、灯りがともった気がした。

やっぱり長くなる。でも、めちゃくちゃじぶんの
こころの内側にあるものと、書くものの距離が
近づいてきた気がした。公開日記の効能よ。

最近買った本。
すごい奇跡が重なって読むことができた本
とにかくビジュアルが最高 
お菓子とその背景にまつわるお話
美しい図鑑としてもたのしめる!


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ひらり
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