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養老孟司の『絵になる子育てなんかない』を読みました
概要
育児休業中に「子どもは自然。大人の思いどおりになんかならない。子育ては田んぼの手入れのようなもの」という養老先生の子育て論に感激し、「養老先生と子育ての本を出したいんです」と、養老先生の自宅に押しかけたフリーアナウンサー小島慶子さん。それから8年が経ち、ついに念願の対談が実現しました。理想の子育て像に縛られて自分を追い詰めてしまうイマドキのお母さんの気持ちを、小島さんが代弁。世の中が変わるなら子育ても変えなきゃいけないですか? 「こんなに頑張ってるのに誰も褒めてくれない」と思うのはワガママですか? 習い事、お受験、英語等「いい環境を与えてやる」のが親の責任ですか? 等々、子育ての悩みと疑問のありったけをぶつけました。モノにもお金にも学歴にも会社にも頼らない、親と子のあたらしい幸せを提案します。
読書感想文
まず冒頭から、小島慶子氏の「先輩からの子育てに関するアドバイスがとても息苦しい」という話にとても共感しました。
妊娠中から、「あーするべきだ、こーするべきだ」と色んな人から言われました。「こんなこともしてないなんて」みたいな、大きなお世話のお叱りも受けました。非常に胸が痛くなります。
お母さんたちはどうして、失敗したことはすべてマイナスであると思ってしまうんだろう
失敗したことで学ぶこともあります。子どもなんて特に、失敗を繰り返しながら成長し、大人になります。だから、間違えたっていいんです。それは良き経験になります。
虫捕りも立派な体育ですよ。山のなかを動き回るし、木にも登らないといけ ないし、穴も掘るし。そうすると生き物として基本的な体の動きをひとりでに覚えていく。