だいすきを照れずに言えるほど大人にはなってない
「GW中に、お墓参りされると思うから、私、お花と野菜を
持って行ってあげようと思うの。」
ふ~~ん、と「よつばと」を読みながら
わたくしは返事をする。
母が、家庭菜園で育てた花と野菜を
友達に持っていくと言う。
「バスを降りたら、ちゃんと横断歩道で渡ってね。
焦らなくていいから、ゆっくり、休み休み行ってね。」
「はい。」
いつの間にか逆転している玄関での会話。
行ってきますと、杖をついて
母は出かけて行く。
さあ、これで帰って来るまで、わたくしは落ち着かない。