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京都のタケノコ専門店には、1本1万円超えのが並んでいたりして、
わたくしは毎年、「しょえ~~一体誰が買うんだろう?」って思っていたけれど、しっかり「季節の味だから」って買うお客さんは沢山いて、
驚いているのはわたくしだけだった。

専門店が売り物にする筍は、柔らかくて、それはそれは美味しい。

昔、仕事の関係でちょっとこなれた料理屋さんで食べたそれは、
「あ~~、やっぱりプロの仕事は凄い!」
だったのだけれど、ガッツリ派のわたくしには、ちょっと物足りない量だった。

思わず「もう少し食べたい」って言ったら、
こういうものは、そんなにガッツリ食べるものじゃないと、笑って窘められた。

まあ、あんなに高いタケノコじゃないけれど、
ご近所さんからおすそ分けしてもらったタケノコ。

柔らかくて
美味しくて、季節の味
旬の味。

そして何より「ガッツリ食べてもOK」。

うっふっふっふっふと
わたくしは鍋をのぞき込む。

覗き込むのさ。

さあ、ご飯できたよ!!

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