自分を観察すると、時間にゆとりが持てる!?
ヨーガの経典に「ヨーガ・スートラ」があります。
物事の考え方や呼吸を始め、さまざまなことが記載されていますが、その目的は
肉体・精神・感覚をコントロールし、外側からの影響を受けないこと
と教えています。さらに
ヨーガは考えを無理やり止めようとする事でも、何も考えないように無感動、無反応になる事でもありません。むしろ、考えに向き合い、その性質を知り、しっかりとらえること。そしてそれをうまく使える技術を身につけ、苦悩につながるような無駄な頭の騒音をしずめて、本当に考えるべきことを見据える事です(中略)
考えを上手に使えるようになること。それが心を収める、というヨーガの意味です。
とあるそうです。
私は、ヨーガの経験はありません。
しかし、言わんとしていることに、共感もし、そうだようなあと実感もしています。
特に、小心でびびり、人見知りな私は、起こってもいないことを心配したり、ネガティブな想像をしては、一歩を踏み出す勇気を自分でなくして、小さく小さくなっていたりして、自分の安心できる狭い世界でびくびくして生きていました。
安心はできましたが、我慢やもじもじした生活になっていました。
時に、人見知りという割に「よくしゃべりますね!」なんて言われることもありましたが、違うんです!!「沈黙が怖い」「なんか、自分がダメな人、おもしろくない人と思われたくないと思って、焦って、常に何か話題提供しなきゃと無理してしゃべっていたんです(笑)。そして、帰宅して、ぐったりしたり、「はあ、余計なことを言ったかな」「変な人に思われたのかな」等と一人反省会で、気分が落ち込む、なてことをかなり経験してきました。
結局のところ、外の世界、出来事に振り回されている間は、幸せな気持ちになりにくかったです。
あるいは、自分の中に沸き起こる気持ちを無理に押し込めたり、見て見ぬふりをしたり、逆にもろに受け止めて揺さぶられたりしても、自分を責めたり、疲れてしまったりして、同じく幸せな気持ちから程遠い状態でした。
外側の出来事を自分でコントロールはできません。
また、感情をなくすこともできませんし、なくしてしまったら生きているというより、死んでいることと変わらなくなります。
できるとしたら、感情に振り回されずに自分を律することだと思います。
難しい事ではありますが、それは、ある意味、自分の人生を「クリエイト」するともいえます。
なぜなら、自分が勝手につくり出してしまっている欲望や恐怖によって、本来、望んでいない行動をなくし、自分にとって本当に必要なこと、望んでいることに正面から向かっていけるからです。
そして、感情に振り回されず、自分でコントロールできるようになると、「幸せな状態」になれます。
それは、他人軸に沿った「~でなければいけない」「~すべき」から解放されて、「私は~したい」「私にとって~は心地いい」という自分軸に沿った状態でいられるからです。
神の化身とされるクリシュナは
賢い人は、物事を好き・嫌いで判断することはありません。自分の元へやってくる物事に対して、何が起きても受け止めることができます。
と語っています。
感情は、練習次第で鍛錬できるそうです。
その第一歩が、まず、自分の今の気持ちに気づくこと。
そして、その気持ちにあわせて、自分がどんな反応をしているかを観察すること。
観察する中で、自分が本当は何を感じているのか、体の不調はどんな心の状態と関連しているのかを注意深く探り、日々の改善に生かしていけるようになります。
それは、言い方を変えれば、一時の感情に心を支配されたり、流されたりしないで、自分のありたい姿で、幸せであり続けることができるようになるということでもあります。
「幸せになる」のではなく、「幸せである」ために、何をするか(手に入れるか)ではなく、日々経験する出来事、自分の体調に合わせて、「自分がどう反応するか、何に注目するか」で、幸せになり、人生が変わることにもなります。
私自身は、ネガティブな感情、自分が作り出した恐怖によって、チャレンジせずに、悶々としている日々を過ごしていました。
しかし、日記を書く中で、1日の中で自分がどんな感情を味わったか、そして、特にネガティブな感情を眺めて、実際に起こってもいないことを心配したり、ささいなことを自分で何倍にも膨らませて悲観したりしていなかったか、実際、現実世界ではどうだったのかを観察するようにしました。
記録をすると、いかにネガティブな気持ちによって「損」をしているかを実感しました。
また、自分が心配していることの9割以上は何もなかったことにも気づきました。
さらに、向き合うことを恐れて、「逃げる」ために、自分でやらない、できない理由を創り出していた無意識の自分の動きにも気づけました。
少しずつ、気付き、解消していくことで、自信が生まれてきました。
それは、自分と向き合い、自分をしっかりと見つめる中で、「自分が自分を信じる」事ができるようになるからです。また、
時間にゆとりも生まれるようになりました。
今までは、頭の中で心配ごとやネガティブなことが渦巻き、ずっと、それに囚われて消耗していました。
そればかり考えていました。
考えているときは、当然、動きは止まっています。考え事に入り込んで、身の回りの事すら手につかない事ばかりでした。
そんな状況から解放されることで、心配事に大半を使っていた思考を、仕事や自分の生活、好きな事をはじめ、いろいろなことに使えるようになりました。
そのおかげで、季節の移ろいや散歩中の景色、何気ない日々の変化に気づける余裕が出てきました。今、一番、驚いている、自分の変化です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです