秋を健康的に過ごすために~アーユルヴェーダを参考に。「食欲の秋」によいもの。
アウトプットの一つとして、毎日健康記録をつけています。
手帳の始めの方に「月」ごとページがあります。
昔は、先々の予定などを書いて、スケジュール管理をしていましたが、スマホやパソコン、別の紙で予定を考えることが増えてきたので、あまり使わなくなっていました。そこで、何年か前から、「記録」のページとして活用するようになりました。
現在、記録しているのは「運動記録」「お通じ記録」「睡眠時間」「体重」「食事内容(週のページにメモしています)」などです。
その中の「お通じ記録」は、排便ごとに、自分の便がどんな状態かを◎、〇、△、×で記録するようにしています。次のような分類にしています。
◎:1本のバナナうんち。おしりを拭いた時に、紙に便がつかない状態。
〇:バナナうんち
△:軟便
×:下痢
実際、排泄物から体調を診断する方法もあります。
よく「便は、体からのお便り(手紙)」と言われます。それは、目には見えない体の中の様子を如実に表すからだと思います。
一つの大きな指標として、「便が水に浮くか、沈むか」があります。
主に、次の事を表していると言われています。
沈む便
・脂肪分や糖分が多い食事をしていると便が重たくなるため沈みやすい。
・便自体もこげ茶色、黒っぽくなる。
・また粘り気が出る。そのため、お尻を紙で拭いた時に、便が紙に付きやすい。
*ちなみに、便に血がついているときは、切れ痔など、肛門付近の出血が主な原因と考えられます。しかし、真っ黒い便は、血が固まって変色したものと考えられ、内臓~特に大腸、小腸での出血が疑われます。一度、病院で検査を受けたほうがいいです。
浮く便
・野菜中心の消化の良い食事をしていると、便が軽くなって浮きます。
・色も、黄土色っぽくなります。
(トマトなどを多く食べると、そのまま赤っぽくなったりもします)
*余談ですが、禅寺の食事では、野菜や豆腐などが中心の料理で、修行僧の方の便はさらっとしていて、臭いもしないのだそうです。また、実際、統計的にもお坊さんの平均寿命は長いそうですが、やはり、食事も大きな要因の一つだとうかがわれます。
実際、私自身は、記録をする前は、下痢になっても、「何か悪いものでも食べたかな」「食べすぎたかな」ぐらいで通り過ぎ、あまり深く振り返ることもありませんでした。しかし、記録をすることで、自分にとって何が体に負担をかけているのか、どういう状態なのかを細かく見つめることができました。
例えば、下痢の記録を辿っていくと、自分の体質についての発見もありました。
というのも、健康にいいからとヨーグルトを食べたり、水を飲んだりしていましたが、冷たい状態で体に入れると、次の日、下痢か軟便になることが多いと分かってきました。私は「冷え性」でもあり、胃腸を冷やすと、すぐにおなかがゆるくなると分かってきました。
また、コーヒーを飲むことが多いですが、砂糖や牛乳などを多く入れて飲みすぎても軟便になりやすいことも分かってきました。ひょっとしたら、牛乳に弱いのかもしれません。
便の様子を見て、何が原因かを考え、いろいろと試して対処していくことで、自分なりの「健康法」を見つけることにつながっていきます。
例えば、ヨーグルトは、夕食のあと一緒に食べるようになりました。これだと「温かいご飯」のおかげで、おなかの中では冷えすぎる状態になりません。水も常温で飲むようになりました。コーヒーも砂糖や牛乳の量を調節することで、おなかへの負担を軽くできました。
いろいろためして、お通じ記録が×、△だった日が多かったのが〇、時に◎が続くようになりました。
健康法がいろいろと紹介されていますが、体質や個人差があるので、自分にそのまま当てはまるわけではありません。記録を取りながら、自分にとって一番いい方法を探っていくことも大切なことだと実感しました。
また、ここ最近(秋)に入って来て、体調も大きく変化してきました。
毎年の傾向ですが、秋になると、下痢や軟便が少なくなり、排便が安定してきます。
「アーユルヴェーダ」によると、秋といっても、2つの区分けがあります。
一つが、8月後半から9月の時期。
もう一つが10月以降です。
8月~9月は暑さがまだ残る時期(今年は特に!!)なので、体力も弱く(夏バテ、夏の疲れの影響が大きく)、体の消化力は、まだまだ「弱い」傾向があります。
そのため、あたたかく消化に良いスープや温野菜、適度な油分をとるために牛乳(個人差はありあます)を摂取すると良いと言われています。
逆に、涼しさが増してくる10月以降になると、消化力が強くなります。
私の排便が安定してくるのも、きっと、この「消化力アップ」が要因だと思われます。
この時期は、涼しくなることで、夏より汗をかかなくなる分、夏までにためてきた熱が体内にこもりやすい傾向にあります。そのため、イライラしたり、炎症反応として肌荒れや口内炎が起こったり、食欲の暴走も起こりやすくなります。
よって、辛い物や揚げ物類、そして、発酵食品などを控える方が無難です。もちろん、控えるということなので、全く「0」にするというわけではなく、毎日食べていた納豆やヨーグルトを3日に1回にするなど、調整をするということになります。
また、あっさりとした味付けの和食やみずみずしいフルーツなどは、この時期の体にあった食べ物ともいえます。
こうやってみてくると、「食欲の秋」と言われるのも、消化力アップの時期と重なるなあとおもしろく思えます。もちろん、個人差があるので、自分のことをよく観察して、記録をして、いろいろと試しながら、自分によりよい、合った食事や健康法を見つけていくことが大切になりますね。
一応、以下、秋に食べると良いものと、控えた方が良いものを示します。
よかったら参考にしてください。
●秋に食べるとよいもの
・フルーツ(梨、ぶどう、柿、リンゴ、桃、メロン、いちじく)
・甘い野菜や苦みがある野菜(枝豆、にんじん、きのこ、ホウレン草、小松菜)
・牛乳
●秋に控えた方が良いもの
・酸味のあるフルーツ(トマト、パイナップル、キュウイ、レモン)
・イカ、タコエビ、カニ、貝などの甲殻類、貝類、軟体類
・赤身の魚、肉
・スパイス全般
・発酵食品(ヨーグルト、チーズ、漬物、キムチなど)
「実践版 アーユルヴェーダ365日 こころとからだが整う、人生がきらめく智慧」(アカリ・リッピー著)より
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです