場所の影響力~転地療養、図書館、喫茶店~リラックス効果を高めて
改めて、「その場所ならではの影響力」は大きいなあと感じます。
たまに「持ち帰り仕事」があったり、やもえず家で仕事をしたりするときがあります。
だいたい、その時点で期限が迫っているなど、ちょっと「やばい」わけですが、気持ちの焦りとは裏腹に、いや、焦っているから?仕事の進み方は遅かったり、思ったほどはかどらなかったりします。
どうしてでしょうか?
あくまで私の場合ですが、家にいると「誘惑が多い」からです。
もちろん、「リラックスタイム」「くつろぐ空間」としては最高ですが、仕事モードになるには、逆に苦労します。
机に向かっていてもスマホを見てしまいます。
ちょっとコーヒーブレイクと言いつつ、テレビを見てしまします。
あるいは、居間にあった新聞や雑誌をつい手に取ってしまい、そのまま、休憩にしては長すぎる時間を何となく読む時間に使ってしまいます。
さらに、家族がいれば、何やかや、声をかけられたり、頼まれたり。
たまに、宅配便や郵便が届いて対応したり。
ちょっと、気分がのらないなあ…なんて感じると、そのままソファーなどで横になったり・・・
と、こんな感じで、仕事モードになるには、いくつものハードルが存在しています。
しかし、同じことでも職場なら違います。
「見られている」と言う緊張感もありますし、何より、自分自身の中で、「ここは仕事をする空間」という思いの切りかえがつくので、スマホはしまいますし(たまに、確認のために見るとしてもあくまで、確認、短時間です)。
コーヒーブレイクも本当に短時間。同僚とちょっとした雑談があっても、すぐに仕事へ戻れます。
何より、仕事に関わる資料や道具などは職場にそろっているので、スムーズに取りかかれますし、持続できます。
図書館によく行きますが、最近だと、高校生や学生さん、時に社会人らしき人が学習室、机で勉強している姿をよく見ます。
暑い中、時間をかけてこなくても、涼しくして、家で勉強しても同じなのに・・・と昔は思っていましたが、今は違います。
自分の持ち帰り仕事の事と同じか!と思いました。
やはり、リラックスモードへの誘惑が減る図書館という空間、そして、周りに人の勉強している雰囲気の刺激、静かに集中する状態が「勉強モード」を作ってくれているのだなあと改めて思いました。
友人の一人は、「喫茶店」で仕事や勉強(読書)することが多いと聞きました。
こちらも、昔の私なら、何もお金をかけてそこでしなくても、家でコーヒーを作って、行えば同じではないかしら、と思っていました。
でも、喫茶店という空間が、いい意味での刺激を与えてくれるのだと分かってきました。
自分が座ったところはプライベートな空間になっていきますが、周りは知らない人がほとんど。公共空間でもあります。また、職場と同じで、集中しやすい空間にもなっています。
時に、周りに人のおしゃべりの声や店員さんの声、カップが置かれる音などがしますが、全く無音の静けさより、逆に集中しやすかったりもするそうです。
転地療養と言う言葉もあります。
「日常の生活空間、住み慣れた土地を離れて別な環境(多くは、空気の清浄な土地)に比較的長期間滞在して療養する事」です。
場所、環境が変わることで、普段とは違う生活、行動をとることにつながり、乱れた自律神経を整える効果があります。特に日常のストレスやルーティンが一度リセットされるため、その解放効果からリラックス状態が生まれます。
これも、場所がもたらす影響力が健康にプラスに作用すると言えます。
ちなみに、作家などのクリエーターの方は、よく温泉地などに逗留して多くの名作を生み出してきました。今でも「●●先生(作家)ゆかりの宿」というような温泉地が全国に点在しています。
「温泉ワーケーション」の先駆者だったともいえます。
いつもと違う土地に身を置くことで、新しい刺激を受け、新しい発想、アイデア、構想が生まれやすくなります。
「旅は癒し」と言われるように、普段使わない脳の機能を使うことで、ある意味、リフレッシュ効果も望めます。
ただし、1泊2日の旅行では、スケジュールがきつくなりやすかったり、その場所に慣れるまで「緊張状態(自分ではあまり気付きませんが)」になりやすかったりするので、逆にストレスもかかることが多いそうです。
「作家の逗留」ではありませんが、日程に余裕があれば、同じ宿に2泊以上した方が、心身のリラックス効果は高まります。
場所には影響力があります。
何か行き詰まりを感じたり、ストレスを抱えたりしたら、「場所を変えてみる」のもいかもしれません。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです