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掃除の会に参加して学んだこと45~ ひと手間を加えて「仕組み作り」、会うことでエネルギーをもらえる、意義のある時間の使い方      

 毎月1,2回、学校や公共施設のトイレ掃除に参加しています。
 先日は、近隣で同じように掃除をしているグループが一堂に会しての「総会」がありました。
 とある小学校に集まり、次のような内容で一緒に掃除をしたり親睦を深めたりしました。
 
・グループに分かれての掃除実習
・掃除実習の感想交流
・昼食
・掃除に関する映像視聴
・グループ討論、発表
 
 学生さんから、退職されたベテランの方まで、様々な年代の人の参加がありました。普段の固定されたメンバーとの掃除とはまた一味違った学びがありました。
いくつか紹介します。よかったらお付きあいください。


1 掃除実習での経験、参加者の感想に共感、学ぶ。


 私は、体育館のトイレを担当しました。今回はけっこう山の中の学校ではありましたが、改装された綺麗な学校、トイレでした。山の中のほうとはいえ、市自体に多くの企業が存在していて、税収的に潤っているので、きっと、いろんなところに税金が使えるのだろうなと想像されました。
 ぱっと見はきれいでしたが、やはり山の中、そして、外に設置された体育館トイレ。虫が出たり、コンクリートの床だったりと、その場所ならではの掃除が必要でした。

個室の梁の上


蛍光灯の傘の部分
磨けばさびも落とせます。

 ただ、一緒に掃除するメンバーの方は、どなとも、過去にたくさん掃除を経験している方ばかりだったので、皆さん自身が気付いて、どんどんと掃除を進めて行かれました。2時間ほどの掃除時間でしたが、スムーズに全体をきれいにしていくことができました。

自分たちで、汚れを発見して、そこを工夫してきれいにしていくことも「楽しさ」の一つでした。

 掃除実習後は、感想や学んだことの交流がありました。とくに、5つぐらいの班にわかれ、それぞれ別の場所を掃除しましたし、特に、学生さんら若い方の感想は、自分とは違った感性、視点からの反省、思いがたくさんあって、私にとってははっとする、ピンとくる内容ばかりでした。
 次のような感想、話が出ました。
 
・汚いトイレだと使うのもためらわれます。自分でもちゃんと「入りたい」と思えるトイレにできて(掃除できれいにできて)良かったです。
 
・忙しくなると、だんだんと自分の部屋の掃除を先延ばし、怠けたりするようになります。そして、だんだんと床に物が散らばった状態になります。本来、部屋は、自分の安らぎの場、休める場なのに、掃除や整理整頓をしないことでその逆になってしまいます。今回のトイレ掃除と同じで、綺麗な状態を保って行くことの大切さを考えさせられました。
 
・見た目はきれいだと感じる便器が多かったですが、やはり、近づけばにおいがきつかったり、触ってみるとざらざらしたり、ぬめぬめしたりと汚れを感じました。こうやって、五感を使って、感じながら掃除をするってとても大切だと思いました。人と接する時にも生かせるものだと思います。
 
・担当場所のリーダーの方が、道具の使い方や便器の磨き方、掃除の仕方などを率先して見せながら掃除していかれて、とても分かりやすかったです。やはり、リーダーになる人は「口ばかり」ではなく、自分から行動して、「率先垂範」で示していくことが大切なのだなあと感じました。たぶん、会社など、どこでも同じだと思いました。
 
・初めてお会いする人と一緒に掃除をすることになりましたが、例えばスタッフの方が準備してくださった名札のお陰で、相手の方の名前が分かり、名前を言いながら声をかけることで、仲良くなれる工夫がされていました。掃除とは離れますが、お茶を入れた紙コップにも名前が書いてありました。こうすることで、誰のコップか分からなくなって、時間を無駄にすることが減りますし、逆に、紙コップの名前を呼びながら、相手に渡せます。そして、受け取った相手からも「ありがとう(ございます)」と言ってもらえます。「紙コップに名前を書く」というひと手間があるだけで、名前をよんだり、「ありがとう」と言い合えたりできます。こういう「仕組みづくり」も大切だなと思いました。特に、人が集まって何かするときは、工夫次第で、どんどんと仲良くなったり、一緒に行う作業がはかどったりするなと思いました。
 
 同じ掃除場所、同じよう便器をきれいにしたとしても、千差万別、さまざまな意見があることにインスパイアされました。

2 エネルギーをもらえた。

 「総会」ということで、自分が普段参加している掃除の会のメンバーだけではなく、近隣の都道府県からの参加者もいました。みんなそれぞれに地域の掃除活動に参加、活躍している方ばかりです。
 この「総会」のおかげで、年に1,2回は顔を合わせることができます。
 「同志」という感覚で、会えること自体嬉しいものです。
 
 いつもは、10人にも満たないメンバーで、コツコツと掃除をしています。別に、会を大きくしようとか、メンバーをたくさん増やそうとかと言う思いはないのですが、メンバーが固定され過ぎるとマンネリ化にもつながりやすくなります。また、自分達がやっていることが、本当に何か役立っているのかなとむなしく感じる事もなくはありません。そんな時、この総会で、同じように地域をきれいにしようと、コツコツと活動をしている人とお会いして、それぞれの苦労やうまくいっている事、次の展望などの話を聞くと、刺激を受けますし、勇気づけられたりもします。

 一言で言うと、「よ~し、私も次回、頑張ろう」とエネルギーをもらえます。
 総会に参加する良さの一つだと思います。

3 まとめ

 総会の世話人の方が準備された資料に、次の言葉が紹介されていました。 

今の世の中は、自分だけ幸せになろうとして結局不幸せになる人が多くなりました。日常の行いを快か不快かで、あるいは、損か得かで決めたりせずに高い志に従って歩み続けることが大切です。

「人生の価値は時間の長さではなく、その使い方と心の持ち方で決まる」

とモンテーニュが説いています。せっかく、人間として生まれたからには意義ある人生を歩まれますように・・・

 会が終わっても、何だか背筋が伸びるような気持になりました。
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです

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