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新しい自分に生まれ変わる~アドラー心理学に学ぶ、自分の固定観念を変える方法 その3  

2025年がスタートしました。
今年の干支は「巳(年)」。
ヘビは、脱皮して成長します。ヘビにちなんで「古い皮を脱いで(古い殻を破って)、新しい自分に生まれ変わる」「新しい自分に成長する」1年になるといいですね。

「生まれ変わる」「成長」というのは、別の言い方をすれば、「古い自分が死んで、新しい自分に生まれ変わる」事ともいえ、なかなか大変です。

 これまでの人生でつくりあげてきた性格(=アドラー心理学では「ライフスタイル」というそうです)は、ちょっとのことでは変えられないくらい「固定化」されています。
 また、人は変化を嫌い、安心のために、たとえ「不幸」と思えるような状態でも現状維持を望む傾向もあります。そのため、「死ぬほど」のところを潜り抜けないと劇的な変化が望めないところがあります。

 なので、性格として固定化された信念(固定観念)は、自分にとって「当たり前」「自分が信じている世界観の前提」になっているので、自分で気づいていないところがあり、かえようと思えない特徴があります。

 しかし、だからこそ、この固定観念が変われば、自分の持っている世界観も変わり、世界の見え方も変わるため、人生がガラリと変わります(変わったと感じます)。
 
と、だいぶ前置きが長くなりました(笑)。
そんな、自分の固定観念を劇的ではなく、少しずつ変えていく(自分を新しくする)方法を紹介します。よかったら、お付き合いください。

<毎日の生活の中で、今まで行って来なかった新しい内容を30分行う。それを100日間続ける>


  方法は次の通りです。
 
1 1日の行動を書き出してみる
2 毎日の習慣になっていることを確認する
3 1日の中で、これまで、習慣になっていない、やったことがないことを1つ30分でいいの行う。
4 それを毎日欠かさず100日間続ける。
 
 例えば、こんな感じです。
 
1と2
 書き出してみると「朝のルーチン(歯みがき、朝食、身だしなみを整える)」「通勤手段、通勤経路」「帰宅後市場に行うこと」「毎日活動している事~散歩、日記を書く・・・」など、が分かります。
 
3 「1と2」を行った後で、その内容に全くない事、要は、初めて行うようなこと、あるいは、ずっとやってこなかったことなどを1つ選びます。 
 例えば、次のようことでもいいと思います。
 
・本を読むこと
・筋力トレーニング
・瞑想をする
・自転車で出勤する
・帰宅の経路で、必ず店を回る(買い物をして家に帰る) などなど
 
4 あとは、「3」で選んだ一つの事を100日間続けていくと、自分が気付かないうちに、今までの自分とは変化してきます。

 たぶん、周りの人から、「あれ、最近、何だか雰囲気が変わったね」なんて言われるようになります。
 
 一つで構いません。
 これは、一歩踏み出したことと同じ意味があります。
 踏み出しただけで、見える景色が変わります。
 そして続けるということは、2歩、3歩となって、前進するということです。

 毎日が「新しい景色が見える(昨日と違う景色が見える)」ことになります。そうすると、知らぬ間に、前進できているので、過去の自分とは違う自分に変わっています。
 
 
マザー・テレサの有名な言葉に次の内容があります。

言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。 
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。

 自分の思考(言葉)の癖が、行動につながり、行動を繰り返すことで習慣になっていきます。
 習慣になるとかなり「固定化」されているので、その人らしさとして、「性格」として一貫性を持ち始めます。そして、

人生で様々なことを経験し、多くの情報に接していますが、その性格に合った出来事や情報を意識して(フォーカスして、選び取って)いくことになり、自分が体験する「現実」が決まっていきます。

 そう考えると、「現実」を変えるには、現実そのものではなく、「私自身」を変える必要があります。
 
 それは、「鏡は先に笑わない」からです。
 
 鏡に映った自分の顔を笑顔にするために、鏡を変えても、笑顔にはなりません。

 いいことがあったら笑おうとすると、いつまでも笑えません。
 私自身が先に笑うことが必要です。

 そう、私が先に変わる必要があります。
 自分が思っていることが「鏡に映る」ことになります。
 つまらないと思っていると、世界がつまらなく見えます。
 ついてないなと思うと、運が悪いと思える出来事ばかりが見えます。

・・・
 ということで、「性格」にまで固まった自分(の固定観念)を変えるのには、マザー・テレサの言葉の逆をやっていけば、「固定観念」にまでたどり着きます。なぜなら、言葉の前に思いがあるからです。その言葉につながるような「固定観念、信念」があるからです。
 
 例えば、自慢ばかりする人(マウントをとるような言葉ばかり発する人)は、心の奥に劣等感や自分には価値がないと思っているから、偽りの優越感を感じたいがために、自慢する言葉が出てきます。

 例えば、「どうせ」「でも」が口癖であれば、やはり、そういう言葉が出てくるような「固定観念・信念」が心の奥にあることを物語っています。

 なので、固定観念を変えれば、人生ががらりと変わりますが、それはなかなか難しいので、今回の「今まで行って来なかった新しい内容を30分行う。それを100日間続ける」が有効になります。
 
 
 お恥ずかしい話、私は物事に対して「ちっ」と舌打ちばかりしていた時期がありました。
 何か周りの人からしてもらった時、「ありうがとうございます」のかわりにいつも「すいません」ばかり言っていました。
 「むり」「自分なんか・・・」なども口癖になっていました。

 そして、自分では気づいていませんでした。
 回りの人に指摘されて、自覚できました。
  これでは、まずい、とうてい、幸せにはなれないと実感したので、何とかしていこうと試しました。
 
 ここ5年ほど、毎年一つずつ新しい習慣を取り入れるようになって、今は、上記の内容がなくなってきましたし、何より、かなりメンタルが安定してきたと実感しています。
 
 よかったら、試してみてください。
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです