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私が求めていたもの ~ スマホが奪うマインドフルネス
先日、久しぶりにお出かけする機会がありました。
いろいろと見て回った後は、電車を使って帰りました。
読み切れないと分かっているのに、カバンの中には2冊も3冊も本が入っていました。
コーヒー片手に、この移動図書館(電車)で読書を~と本を取り出しましたが、結局、5分ぐらい読んで、窓からの景色を見ていたら、いつの間にか到着してしまいました(笑)。
ある意味、時間を無駄にした、重たい思いをして損をした・・・と言えなくもないですが、「心」は満ち足りていました。
今思うと、「今・ここ」に集中したマインドフルネスを経験していたのかもしれません。
最近、この何もしないでぼーっとする時間が少なくなっていました。
「スマホ」が大きな要因です。
周りの人から聞くような「トイレでもスマホ」「お風呂でもスマホ」まではいきませんが、電車やバスの待ち時間にスマホ、電車に乗ってスマホ、寝る前の時間にスマホ・・・。
ちょっと空いた時間ができると、すぐにSNSをチェックしたり、ニュースを見たり。あるいは、ゲームをしたり、動画を見たり。
スマホを持ち始めた当時は、空いた時間にこうして「活用して」、いろいろとやることを詰め込んでいて、「効率がいい」とか「仕事してる~」と、プラスの価値を感じていました。
しかし、
逆に「ぼーっとする時間」が無くなってきたことで、イライラしたり、疲れやすくなったりと、トータルでみたら、結局、健康に良くない事が増えたり、脳のパフォーマンスが落ちて無駄にしていたりする事も多いと感じてきました。
実際、ある精神科医の方は、
「スマホの使い過ぎはメンタル疾患につながる」
と言っています。その一番の原因は、「ぼーっとする時間~脳の休息時間がなくなり、脳疲労を起こす」からです。
はたから、ぼーっとしている人を見ると、何もしていなくて(行動していなくて)、何かさぼっているように見えます。
そんな状態の子どもに対しては、「ごろごろしてないで、勉強しなさい!」等と言ってしまいそうです。
しかし、
このぼーっとしている時の脳の状態は、何も活動していないのではなく、広い範囲の脳が一斉に活動していることが分かってきました。
つまり、このぼーっとしているリラックス状態の時、実は、アイデアが生まれたり、ひらめいたり、創造的になれます。
また、このぼーっとする「脳のスタンバイ状態」があるおかげで、これからの自分についてシミュレーションをしたり、過去の経験や記憶を整理したり、まとめたり、分析したり・・・と、未来の自分のために必要なことを準備しています。
逆に、
ワシントン大学の研究によると、このぼーっとする時間がもてない(少ない)と、頭の前頭前野(額の下あたり)の物事を深く考える機能が低下し、関連する注意力、集中力、想像力、判断力、記憶力・・・などすべてが低下し、脳の老化を早めると言われています。
頭の中の情報を整理する時間がもてないと、記憶の定着も悪くなるため「スマホ認知症」と言われるような状態も引き寄せてしまいます。
電車で本を読まないで、景色を見たくなったのは、心のゆとりを感じる(頭の中の整理する)時間を、無意識に求めていたからかもしれません。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです