人生を守り続ける言葉~生まれてきてくれて、ありがとう。
「夫のトリセツ」「妻のトリセツ」などのトリセツシリーズの著者である黒川伊保子さんは、脳科学やAI研究の視点から、うまくいく考え方や生き方などを紹介しています。今では、その活躍の範囲も広がって来て、ラジオのパーソナリティなども務めています。
そんなラジオ番組の中で、次のようなことを訴えられたそうです。
「親は子に、愛を言葉で伝えてほしい」
「あなたが生まれてきて、本当に嬉しかった。あなたの親になれて、本当に良かった。生まれてきてくれて、ありがとう」と。
こんな愛の言葉がけが、その子の自尊心の核になります。
自己肯定感の土台になります。
そして、その子をずっと「守り続ける」事につながります。
どんなに失敗しようと、理不尽な目に遭おうと、人から馬鹿にされようと、そしられようと、自分自身(存在自体)を肯定できる人は本当に強いです。
そのよい例が、ドラえもんに出てくる「のび太君」ではないでしょうか。
グズでのろま、失敗ばかりののび太君ですが、それを乗り越える力があり、失敗にめげずに行動する、再チャレンジする勇気と行動力があります。
この勇気や行動力の土台となっている自己肯定感が高さは「自分は愛されている(いた)との確信があってこそのものです。
自分が生まれた時に、どれほど周りの人たちが祝福してくれて、期待を寄せて、とにかく誕生を喜んでくれたのか。
のび太君は、タイムマシンがあったので、その様子を確認できました。そしてそれが、どんなに周囲からボロカスに言われても、失敗にめげそうになっても、自分を支える力になりました。
では、私たちはどうでしょうか?
タイムマシンがなくても、家族の話、アルバム写真、名前の由来を聞くなどからも「確認」することはできます。それが、落ち込むことがあっても、立ち上がっていく力になるのではないかと思います。
親の立場であれば、子供が自立して家を出る前に「生まれてきてくれてありがとう」を伝えたいですね。そして、もうすでに家を出ていて、たとえ年齢が40歳でも50歳でも、いくつになってからでもいいと思いました。
80歳の親に言われた50歳の子は、きっと、これまでの50年間の人生を振り返って、これまでの人生とそして、これからの残りの人生を肯定できるようになると思います。
この存在を肯定する言葉がけは、親子でなくてもいい気がします。
だって、相手がいなかったら、自分の存在理由がなくなるからです。
生徒がいるから、先生でいられる。
部下がいるから上司でいられる。
ファンやフォロワーさんがいるから、活動を続けられる。
そして、今の自分があるのは、「私の人生」に関わってくれた何百人、何千人の人のお陰でもあります。
存在を肯定する言葉があちこちに溢れたら、「心の迷子」になる人は減っていきますね、きっと。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです