「考えるな、感じろ」~「今、ここ」から出発して、明るい未来への選択をする
「考えるな。感じろ。」
カンフーアクションスターで、実際に武術家・武道家でもあったブルース・リーが「燃えよドラゴン」の映画で放った名言です。
また、日本では「ダルマさん」でおなじみの、達磨は、禅宗の始祖として有名ですが、
禅宗と武道は関係が深いことも知られています。
武道に共通するのが、「考えるな」「今、ここ(を感じろ)」という思想です。
でも、これは考えてみたら、当たり前の発想です。
「戦場」に出て、周りが危険な場所にいて、例えば「こんなところに来るんじゃなかった」と後悔したり、「ああ、この先どうなるんだ。大丈夫なのか。」と心配したりしても、それによって生き延びる可能性は、1mmも増えません。
「今、ここにいる」ことが始まりであり、与えられた条件ともいえます。そこから始めるしかありません。
後悔して過去にこだわったり、不安や心配で未来を思い煩っても、しかたがありません。
それで過去が変わるわけでも、未来にワープできるわけでもなく、「今、ここ」を出発点にして、「ここから、どう生き延びよう」と考えて動くしかありませんし、
「今、なすべきことをする」ことに集中してこそ、一番、生き延びる可能性が増えていきます。
だから「考えるな、感じろ。」なんだろうと思います。
感じるためには、過去や未来へ飛ぶ思考を「今、ここ」の自分に戻し、集中しないといけません。
また、人には「予言遂行力」があります。
「もし~だったらどうしよう」「~になるのではないか」と心配し、それに関連することを想像していると、実際、想像通りの事が「起きる」と言われています。
これは、自分にとって、マイナスな出来事であっても、ろくでもない未来であっても、
人は自分の予測したことが「正しかった」と証明したくなる特性があるからです。
「ほらっ、私が言った通りになった!」と言える、思えるのなら、多少それが自分にとって嫌な事、マイナスな事でも、我慢できてしまいます。
ある意味、未来を予測することができるのは、知的能力が高いことでもあるので、そうやって、悪い事でも予測したことが証明できるのなら、多少不幸なことが起こってもいい、かまわない・・・と考えてしまう傾向があります。
未来のイメージをするのであれば、悪い事、悲惨な事ではなく、全部が上手くいっている、ハッピーなものにすると、うまくいきます。
それは、
選択肢を前にした時に、無意識のうちに、そうなる方向の選択をしていくからです。逆もまた然りです。
悪いことばかりイメージしていると、そうなるような選択ばかりしていって、実際「やっぱり・・・~なった、起こった。」と引き寄せられてしまいます。
危機的な時こそ、後悔や取り越し苦労を自制し、今、ここを感じて出発するか、無理やりにでも、ものごとを楽観的に、ポジティブな側面に光を当てることが大切になってきます。
災害が多い日本に住んでいる私達には、日頃の備えと、不安や心配など、ネガティブな思いとうまく付き合っていく習慣も必要です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです