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対人ストレスを受け流す方法3選~期間限定法、だったらいいのに法、職場キャラ法

 病気の引き金になる一つにストレスがあります。
 ストレスがかかりすぎることで、心身に負担もかかり、疲れや不調を感じやすくなります。そして、一線を越えてしまうと、うつ病などのメンタル疾患の発症につながったりもします。
 
 ただ「適度なストレス」は自分を鍛えることになりますし、人生の張り合いも生むので、むしろプラスになったりします。

 筋トレと同じです。
 ちょっときついくらいのトレーニングをすることで、筋肉が再生され、前より筋繊維が太くなります。むしろ、適度なストレス(負荷)がなくなると、刺激がない分、退屈したり、感情が動かなくなったりもします。
 
 ストレスとうまく付き合うことが重要になりますが、特に人間関係に関わることは、相手がいる事なので、なかなか対処しにくい所があります。そんな対人ストレスの向きあい方を3つ紹介します。よかったらお付きあいください。

1つめが、「期間限定法」です。

「とりあえず辛抱してみる。その我慢をする期間をあらかじめ決めておく」ことです。

 よく、交通機関でトラブルがあって、予期せぬ待ち時間が生まれる時があります。
 そんな時、放送などで「30分ほど遅れます」「~のため、~してから出発します」などと、説明がなされます。この説明があるのとないのとでは、待っている時の不安やイライラの大きさが格段に違ってきます。

放送によって、

見通しが持てると、けっこう辛抱して待っていられます。

 同じように、何となくそりが合わない人の付きあいも、終わりが見えないと辛いものがあります。
 でも、この「期間限定法」で、「~までの期間我慢してダメなら、今の環境から脱しよう~職場を変わろう、上司に訴えよう・・・」などと具体的な出口を設定することで、意外と耐えられます。

 そして、不思議と、この期間の中で、相手の良いところを見つけられたり、人事異動など、局面や環境が変わり、自分の気持ちに変化もあらわれることもあります。

2つめが「だったらいいのになあ」法です。

相手に対して「希望しているけど、過大な期待はしない」という内容に変換しながら接する方法です。

 過大な期待は相手にとってもプレッシャーになります。
 また、期待をすることで、それが叶えられなかった時、自分自身がイライラしてしまいます。その期待の裏側には、「~すべきだ」というべき思考が隠れています。
 
 ・部下なら上司の話を素直に聞くべきだ。
 ・疲れているから、皿を洗ってくれるはず。
 ・うれしいことがあったから、お祝いしてくれてもいいのに(お祝いすべきだ)
・・・
 
 「期待するほど、腹が立つ」ことが増えてしまいます。
 そこで、「~すべき」から「~だったらいいな」ぐらいの希望に表現を変えると、自分の気持ち的にも「少しずつできればいいかな」「~でなくても、仕方ないかな」と心にゆとりをもって接していけます。
 
 すると、不思議と相手の事情や都合も見えてきて、またちがったアプローチが自然とできることにつながっていきます。

3つ目が「職場キャラ法」です。

 仕事では、自分の性格や思いと違った役割を求められることがあります。
 無理に違った自分を演じ続けると、心身ともに負担、ストレスになります。
 しかし、これを逆手にとって、

最初から仕事は生活のためと割り切ってしまい、「俳優が役柄を演じるように、●●を演じる」という方法です。

 仕事の時だけという仮の姿、職場キャラを演じることで、素の自分と切り離して考えやすく、心が楽になります。
 長い人生で考えれば、仕事時間は限定的なもの。
 職場(仕事)を離れて、本来の自分を満喫できればいいという割り切り方があってもいいかもしれません。

 
 
 長い人生、職場環境の中では、どうしても、仕事があわない(でも、辞められない)ことや気が合わない人とも付き合わないといけない、ということが生じてきます。
 
 付き合い方、対処方法に正解があるわけではありませんが、自分なりに、何か、心にゆとりを持てる方法を知って、実践するだけで、「自分を守る」ことにもなりますし、逆に、新しい出会いや次のステージへの一歩につながることも出てきます。
 
 
 もちろん、診療所や誰かに相談することも選択肢の一つです。
 ストレスとうまくつきあっていけるといいですね。
 
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです