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【#130】目指したい理想の企業像とは?

おはようございます。今日は先日ちきりんさんのVoicyを聴き、目指すべき企業像とはどんなものなのか?という点について考えてみたいと思います。

放送では、GAFAMは詐欺広告の撲滅や悪質レビューの削除などを行わずにテンプレ対応して儲けにしか目がいってないのではないか?もはやそれって被害者を出していて害悪ですよね、というお話がされています。

では、どんな企業が目指すべき企業か?既にプレミアム放送ではちきりんさんの意見は発信されているようですが、まずはこの記事で自分なりに考えた内容を書いたうえで、後でプレミアムに入って放送を聴いてみたいなあと思います。


○日本発の目指すべき企業像

ちょっと考えてみました。どんな企業を目指すべきか。
まずは条件というよりは、こんな企業というのを想像して、そこからエッセンスを抜いていこうと思います。

パッと思い浮かんだのは「株式会社ポケモン」です。一昨日、子供達と一緒にポケモンセンターに行った時のことを思い出しました。

ポケモンセンターとは、株式会社ポケモンが運営するポケモンの公式グッズを販売する店舗のことです。ポケモンをやったことがある方はご存知かと思いますが、ゲームの中で出てくるポケモンを回復させてくれる場所と同じ名前の公式ストアですね。ポケモン好きな方やお子さんがいらっしゃる場合は、一度は足を運んだことがあるのではないかと思います。

ポケモンセンター、働いている従業員の方の接客が素晴らしく、来店者がポケモン好きできているということを踏まえた対応をしてくれるんですよね。うちの長男もポケモンが大好きで、こどもの日が近いということでジジババからお小遣いをもらって、体の半分くらいある大きなぬいぐるみを抱えながらレジへ向かうと、お会計の間に「マリル(長男が買ったぬいぐるみ)好きなの?」とか「ポケモンカードで欲しいカードは何?」とか、いろいろ話しかけてもらって、子供はとても嬉しそうにお姉さんとお話をしていました。

こういう風に顧客接点で、ファンのことを大事にするホスピタリティが現場の細部まで浸透している企業って良いですよね。

ポケモンは世界で最も稼いでいるコンテンツで、とんでもない市場規模です。

ポケモンに関するネガティブな話題としては、やはりポケモンカードの盗難や転売ですかね。ただ、株式会社ポケモンも転売対策をしっかりやっていて、供給量を増やして発売〜再販量をかなり多めにしている他、前述のポケモンセンターでも人気商品は購入に制限を設けており、並びなおして買うというマナーの悪い転売ヤー対策として、腕にスタンプを押して特殊なライトで判別する方法を実行されたりしています。

○株ポケから見るエッセンス

条件としては以下の3つかなと思います。
・日本の得意を活かし世界市場で戦える程インパクトが大きいこと
・顧客ロイヤリティが高くブランディングに力を入れていること
・自社の成長過程で発生した問題を自己解決できること

日本はモノづくりが強いと言われていますが、実はIPビジネスも世界最強なんです。2019年までの世界累積収入順位では、1位ポケモン(921億ドル)、2位ハローキティ(800億ドル)、6位アンパンマン(602億ドル)。上位25位のうち12個も日本発コンテンツがランクインしています(マリオ、少年ジャンプ、ガンダム等)。なお、3位くまのプーさん(750億ドル)、4位ミッキー&フレンズ(705億ドル)、5位スターウォーズ(656億ドル)でした。

日本の企業・人って、シーズ(技術)志向が強いですよね。例えば、電子レンジの進化1つ取ってみて家電量販店で売ってる高額の物は一体誰が使うのか?という機能がついてたりします。この1種のオタク気質&細部までこだわる国民性は、細かい設定を作り込む、IPの管理を徹底的に行うビジネスにとても相性が良いんだと思います。

また、好きなキャラクターを応援する・一緒にいるというのは、推し活ですよね。さまざま研究されていますが、推しかつはある程度お金をかけると、オキシトシンやドーパミンが放出され、幸福感を感じる、やる気を起こさせてくれるといった効果もあるとのこと。ただ、この推しが蔑ろにされると一気に反対の感情に振られちゃいますよね。お金も使ってますし。日本はアニメーションの技術も高く、例えばポケモンも、アニメを放送することでドット絵だったキャラクターや脇役のキャラクターに命を吹き込んでいます。

例えばこのコダックというポケモン。
当時ゲームボーイで発売された初代ポケモンで登場しているのですが、
当時は白黒で変なカモのようなアヒルのようなやつが出てきたという印象しかなかったのですが、アニメでキャラクターに鳴き声や動作を加えたり人気キャラクターのポケモンとして登場することで、今や不動の地位を得ています。

日本人の気質や得意を活かして細部までこだわったIPに命を吹き込み、顧客の推し活を裏切らないマネジメントができる企業。こういうIPビジネスは機能ではなく情緒的な便益(コダックが好きな自分て幸せ的な)が高く差別化もしやすい。

ポケモンはキャラクタービジネスど真ん中ですが、例えば車等の機能的な価値の側面が強いビジネスであっても、機能だけでは価格競争に巻き込まれて差別化が難しいため、この情緒的な便益を揺さぶる作戦でファンを囲ってコミュニティをでかくしていく戦略が良いのではと思います。

さらに株式会社ポケモンのように、顧客接点をもつ従業員までもが徹底してユーザー側の体験価値を上げていく仕事ができると最強ですよね。

最後に、自社の問題を自社で解決できる倫理観を持った企業である。これは当たり前ですよね。

こういう企業が、ユーザーからも誇れる、これからの世代が目指すべき企業なのではないかなあと思います。

それでは!

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