「おおかみが眠るとき」
深い深い森の奥におおかみはひとりで暮らしています。
今日の夜もいつもの森の見回りをします。おおかみはひとりでこの森の安全を守っています。この森には足を怪我した子鹿や、心が風邪をひいてしまって悲しくて涙がとまらない猫など、みんな病気の動物たちがひっそりと暮らしています。
おおかみはそんな傷ついた仲間たちをまもるために、いつも夜は特に見回りをしっかりとして、みんなが安心して眠れるように、夜の間ずっと起きていて、森を守っています。
あるとき、心が傷ついた猫がいいました。
「おおかみ