
【30分エッセイ】 シンプルに考えられない!
シンプルな言葉で本質をつくような人って、かっこいい。あたし、そんな人に惹かれる。あたしと真逆なんだもん。あたしは、まとまらない。この30分を過ごせばよくわかる。
30分の間に思ったことを書き連ねるという、よく分からない試みをして、もうすぐ4ヶ月くらいになるのかなぁ。すっかり、この時間が習慣になって、自分にとってかけがえのないワークになってるんだけど。やっぱり、あたしの頭の中って、ぐちゃぐちゃなんだよね。
いっつもぐちゃぐちゃだからこそ、こうして書くことで吐き出してあげないとダメだったんだね。今まで自分がモヤモヤ、うじうじしていたことがバカみたいに思えてくる。
コストもかからず、キーボードをぱちぱちするという簡単なことだったのに。どうして今までやらなかったんだろう、って後悔するレベル。それくらい、大切だし、楽しい。いい時間なんですよ。
別に頭が整理されるわけではないんだけど、吐き出せるというか、自分を俯瞰できるというか。読書をしてても思うけど、本って距離感があるからいいんだよね! 文章を書くことで、ぐちゃぐちゃな自分と距離が生まれる感じかな!
で、頭の中がぐちゃぐちゃだからこそ、シンプルな人を見ると、うっとりしちゃうんですよ。文章も同じ。削ぎ落とされた文章って、かっこいいね。みてよ、このあたしの体たらく。ゴミ屋敷みたいな文章!!!
この30分を続けていくうちに、自分の中に欲が生まれてきた。文章に「わかりさすさ」とか「読みやすさ」を求めてしまう。だから、懸命に頭をひねりがながらトライしたこともあったんだけど、全然、無理だった。
そういう脳みそがあたしには備わっていないんだね。そういう文章は、プロの方にお任せしよう。あたしは、やっぱり、自分のためにベチャベチャ書こうと思ったよ。
でもね、シンプルな人の頭の中は、やっぱり気になる。なにをどう思考したら、簡潔にできるんだろう。物事の本質を抽出する能力が高いんだろうね。かっこいいねえ。でもさ、それを相手に見せつけるように「つまり」とか、「要は」って言葉を乱用する人は、カッコ悪い。というか、なんかね、えへへ。こっちが恥ずかしくなっちゃう。
さりげなくシンプルにまとめる人がかっこいいし、美しいと思っちゃうなあ。男女関係なくいますよねえ。そんな人に出会ったら、あたしは両手を結んで目の中に星を浮かべちゃう。
でもさ、そんな人たちだって、最初からハイスペックだったわけではないんだよね。努力していて、時間をかけて手に入れたんだと思うんだ。日常生活のレベルから意識したり、挑戦と失敗を重ねてきたからこそ、ハイスペックを手に入れた。
そういうことなんだよ。世の中って。
ラクな道なんて、絶対ないんだよ。
みんな、努力してる。
この30分間を続けていったら何かが変わるかも!
なんて考えてしまう、あたしの浅ましさよ!
すぐラクして何かを手に入れようとするんだから!
努力しないと!
でもね、でもね、でもね。
そんな、かっこいい人たちだって、カッコ悪い瞬間だってあるはずなんだよね。アウトプットとしてはシンプルかもしれないけど、整理する時間がとんでもなく長い可能性だってある。大量のインプットをしないと、シンプルにできない、って人もいるかもしれない。
そんなことを考えちゃう。
だから、瞳の奥に星は浮かべるけど、決して神格化はしないんだ。人間だもの、ですよ。
話はズレていっちゃうけど、誰もが矛盾を抱えていたりするんだよね。ほんとにそう、ほんとにそう。あたしなんて、矛盾だらけだよ。ロマンをみたい、と思っていても、現実を見ることの方が多かったりね! そんなもんさ!
考え出したら、キリがない。
勉強しなさい、という親が、勉強してない矛盾とか。暴力反対と言ってる人が、ニュースサイトで誹謗中傷のコメントを書いていたりとかね。一長一短を丸ごと抱え込んでて多面的。それが人間。
最近、出会った言葉で、最高だなって思ったのは。
どこかを不幸にしたからって、全部を不幸にするわけではない。
どこかを幸福にしたからって、全部を幸福にするわけではない。
人間だもの、だね。
シンプルだなあ。
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