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【30分エッセイ】 同じ言葉を繰り返すワケ。


おはよう、ってアタイは空に向かって挨拶する。そこから1日が始まるんだ。これは、意識してる。アタイ、おはよう、って言わないと起きれないんだ。でも、目は勝手に開いてしまう。朝日と共に、開いてしまう。悔しい。だから、寝たい時は、わざと二度寝しちゃう。起きる時は、自分で呟くんだ。おはよう、って。

言葉の力って、結構、大事だよね。うん、本当にそうだと思ってる。特に自分が発する言葉の力って重要だと思うんだ。だから、アタイ、気をつけてる。自分がどんな言葉を使うのか、って。気にしてる。とかなんとか言いながら、この文章は叩きつけるみたいに、キーボードをパチパチさせているから矛盾してるんだけどね。普段の話よ。普段の話。普段は、言葉に気をつけてルンダ!

この場は、どうしたって、ヴァアあああ、って書いてるから、どんどんテキトーな文章になっちゃうだよ。だから説得力がないのは分かってる。分かってるもん。でも、日常生活は別だから! 朝起きたら、おはよう。家に帰ってきたら、ただいま! 大きな声じゃなくていいの。自分にケリをつけるために、アタイは言葉を呟くんだ。

自分にケリをつける、って。なんか、カッコイイこと書いちゃった。恥ずかしいよ。そんなこと考えたこともなかったのに、指が勝手に、勝手に、動いているのよ。これはアタイの意思じゃない。これは、全てフィクションです。でも、言葉を意識してるのは、ノンフィクションです。

自分の言葉を一番聞いてるのは、自分だって。アタイ、ずーっと思ってる。そして、いろいろなトコロでも、言っている。汚い言葉は使わない方がいいよー! って。後輩に言ったら、すっごい冷たい目をされた。アドバイスって、他人にとっては、「余計なお世話」なんだよね。悲しいけど。アタイは、それでも言ってしまったりする。でも、そんな「余計なお世話」が誰かの人生を変えることもあると思う。だから、無責任なことは言わないで、わからないときは、「分からない」って言おうと思ってる。言おうと思ってるんだ。最近、特に意識してるよ。ほんと。

分からない、ってどうして言えないんだろうね。そんな自分が情けないよ。素直に分からないって言えばいいのに、その場でこしらえて、いかにも考えています風な振る舞いをしちゃう。アタイ、恥ずかしい。情けない。分からないクセに。嘘言っちゃってるのよ、アタイ。だから、これからは、「分からない」って言えるようになりたいの。分からないんだから。アタイは、何も知らないんだから。無知で、頭が悪いのに、ヘンなところだけ見栄を張ってしまうんだよね。ああ、情けない。

これをプライドと呼ぶのかしら。アタイ、自分にはプライドがない、と思ってたのに。そういうところにプライドが見え隠れしてるのかもしれないね。いらない、プライド。捨てたい、プライド。プライドって、響き、かっこいい。だから、ドラマのタイトルにもなるし、格闘技の名前にもなってるんだぁ。アタイと感覚一緒だね!

「分からない」はね、結構、大事な言葉だと思ってるんだ。だって、世の中、分からないことばかりだもんね。自分のことだってよく分からないんだから。この文章だって、自分が何を書くのかもわかってないの。本当だよ。何が飛び出してくるか、分からないんだよ。でも書いてくウチに、勝手に何かが始まるんだよ。

そう、何かは始まってしまうんだよね。

だから、分からなくたって大丈夫、だと思ってるんだ。頭の中では。でも、咄嗟に口に出せないの。なんでなの! 誰か教えて! 手伝って! 

分からない、を、分からない、まま、そっといさせて。

ん。ん。ん。待って、待って、待って。この話、前にもした気がする。前にもしたぞ。絶対に、なんか、デジャヴュだぞ。デジャヴュ。面白いね。こうして、30分間テキトーに書いていると、同じことを書いてしまうんだね。共通点というか、主張みたいなものがあるのかもしれない。

アタイ、前にも「分からない」こと書いた気がする。いや、書いた。確信がある。書きました。ええ。確実に。入口が違うはずなのに、同じ話題の話をしてる。ああ、ダサい大人。でも、面白い。面白いよ。面白い。アタイ、「分からない」を大事にしたいんだね。本当に大切にしたいんだと思うよ。何度も書くってことは、やっぱりそうなんだなって、今、思った。アタイ、って単純。ぽっ!

たぶん、これから先も、同じ話題を繰り返すことになるんだろうね。でも、それもいいよね。いいと思うんだ。でた、自己完結。だって、親だって昔から同じことを何回も言っているし、先生だって毎年同じ授業をしてる。アタイ、大人って、同じことを何度も話すくだらない存在だと思ってた。でも、もしかしたら違うのかも。大切なことだから、繰り返して繰り返して繰り返すんだよね。それくらい、言葉は大事だから。そんな言葉が自分をつくり上げていくから。そっか、すごいな。大人、すごい。子どもも、大人もすごい。アタイは、その間にいるのかな。どっちつかずの、ハンパもの。寂しいな。寂しいよ。

たぶん、年上の人からしたら、アタイはずっとガキなんだろうね。でも、子供から見たら、立派な大人。ああ、すごい、曖昧だねぇ。テキトーなんだね。こういう言葉って、信じたらいけないな。信じたらいけないよ。才能とか、正義とかも、同じ感じ。すっごいテキトーだと思うんだ。それも含めて、言葉は大切だね。自分がどんな言葉に触れて、使っているか。アタイ、やっぱり意識しちゃう。でも、同時に、言葉以上に大切なモノもあると思ってるんだ。たぶん、それが「分からない」って感覚なんだと思うんだ。堂々巡りだ。今日のアタイは。

いっつも堂々めぐりだ。アタイは。そうして、毎日を生きている。分からないは、言葉ではなくて、感覚の話なのかもしれないね。そういうことだ。分からない、って感覚があるのに。うまく言葉に言えないから、テキトーに喋っちゃうんだ。うまく言葉にできないから、「分からない」って言葉があるのに。

言葉言葉、書きすぎてパンクしそう。
そりゃ、ゲシュタルトさんも崩壊するよ。
チーズタルトが食べたい。
そういえば、最近、全然、そういうの食べてない。

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キナリ
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