見出し画像

【30分エッセイ】 毎日を大切にするために。


 おはようごうざりまする。今日も文章を30分だけ書きまする。今日は非常に暑うございまする。なぜ、こんなに暑いのでござりましょうか。肌が焼けそうでござりまする。そうだそうだ、最近、アタクシ、日傘を解禁しましたのでございます。

日傘は外を歩く時の必需品ですわ。こんな時のために、アタクシは日傘にもなる折り畳み傘を常備してるんだと思いましたの。どうして、アタクシはこんなにも心配性なのかしら、と思うくらいで。アタクシ、毎日、折り畳み傘を持っているんでございます。どれだけ晴れていようが、なんでございます。

しかし、夏になって分かりました。毎日、紫外線は降り注いているんだと。雨だけが降るモノだったのではないのです。ええ。ええ。今更でございます。しかし、気付いたのでございます。ですから、アタクシは今後、日が出てるときは、基本的に傘で過ごそうと思うのでございます。年中無休が理想ですが、秋と冬が鬼門でございます。なんたって、冬に日傘を差す方は少ないですから。アタクシが世間の皆様の視線に耐えられるかどうか。ここからは、アタクシの心の問題になってくるのでしょうね。

今、ふと秋やら冬やらとお話をしましたけれども、これだけ暑い毎日に未来の季節のことを考えるのは、意外と風流でございますね。気持ちがスッと軽くなります。そして、幾分、涼しくなったような気もします。不思議なものでございますね、心というのは。とはいえ、そんな秋や冬が当たり前のように「来る」と思ってしまう平和な自分がいることを、少しばかり恥じたりもするのでございます。

だって、自分がいつ死ぬかなんて分からないでしょう。こんな不吉な話をするもんではないかもしれませんが、正直なところを申し上げますと、人は明日、どうなっているかすら分かりませんよね。目の前に広がっている現実が、あまりにも当たり前の景色すぎるのだと思います。ええ。そんな感覚を忘れてしまうのも当然かもしれません。でも、忘れたくないですね。だからこそ、毎日を大切にしたいと思いますね。

毎日を大切にするといっても、現れるのは昨日と同じような変わり映えしない日々だということが、なんとなく嫌な気持ちにさせてしまうこともあるでしょう。アタクシなんて、頻繁に思いますわ。なんて、地味な一日なのだろうか、と。しかし、アタクシは、だからこそ。しかし、アタクシは、だからこそ。せめて、朝だけは充実させたいと思っているのでございます。

この30分は、そんな充実した一日のスタートなのでございます。変わり映えのしない平々凡々な毎日であるはずなのに、こうして書き出してみますと、あら不思議。毎日、全然違うことを書いているでありませんか。これがとても面白いのでございます。ですから、アタクシはこの30分をおススメしたのでございます。

書き終えて、振り返ってみると、大抵ガッカリするのですが、それでも書き上げるという小さな小さな達成感がアタクシの心に宿るのでございます。それだけで、十分なのでございます。そんな小さな幸せを一日の始まりに感じるだけで、その後の一日が充実すると信じているのでございます。そう考えると、明日、自分がこの世に別れを告げなければいけなくても、少しは後悔を和らげることができるのかもしれませんね。まあ、そんなことを考える間も無く、あちらの世界に行っているとは思いますが。

なんとまあ、大仰なことを書いてしまいましたわ。恥ずかしい気持ちで赤面しておりますが、書いてしまったことには仕方ありません。それが、“今の”アタクシの心のカタチなのかもしれません。ええ。ええ。こうして書くと、今現在の自分がピタッと張り付くみたいに固定されるのが面白いですわね。だって、明日のアタクシはもう違うわけですから。これから読む本や、出会う人によって、価値観なんて180度変わる可能性があるわけですからね。

しかし、文章は残ってしまう。ピタッと、変化することはない。面白いですわね。情報化されてしまうんですね。いいこともありますが、悪いこともありますわね。このことを理解されている方は非常に少ない気がしているのでございます。特に、昨今の世の中のニュースを見ておりますと、そう思うのでございます。昨今のニュースと言っても、アタクシは2年ほど前からニュースは見ておりませんので、2年ほど前の感覚で書いておりますが。おほほ。

しかし、言葉を切り取ったり、人の気持ちを扇動したりするのは昔も今も変わらない気がしてなりません。不思議ですね。人間は変わるはずですのに。そうした心の在りようは変わらないのですかねぇ。甚だ疑問ではございますが、少なくともアタクシは変化すると思っております。

だからこそ、固まった情報との距離の取り方というのが大切になってくるのですね。変わるものだと思って触れて入れば、心が軽くなることが増えるのではないでしょうか。最近では、「反応しすぎるのはやめましょう」なんて言葉が流行っているそうですね。どちらで流行っているのかは知りませんが……。ごめんなさいね。なんてテキトーなんでしょう。アタクシの本質が見透かされてしまいますわね。おほほ。

何を隠そう、「反応しない」はアタクシの中で流行っているのでございます。何に反応しないかというと、外部に対する反応ではございません。自分の心に対する反応でございます。ですから、最近は時間と懇意に接することにしているのです。

なるべく時間を決めてしまうのです。何時になったら食事をやめる。何時になったら湯に入る、と。そうすることで、どれだけ心が反応したくなっても区切ってしまうのです。心は想像以上に粘着質で、力強いですからね。学校と同じように、脳内に鐘を鳴らしてあげるのです。まだ時間と懇意になったばかりで、遅刻をしたり、逆に時間が延びたりすることが多いのですが、なるべくこうした生活を自分の中で定着させていきたいと思っている次第でございます。

ごめんなさい。アタクシは今日、何を書いてきたのでございましょうか。自分でもさっぱり分かりません。なぜ、こんなことを書いているのか。読み返すのが、とても怖くてなりません。でも、やはり思うのが、この朝の時間がアタクシにとって、とてもとても大切なモノになっているということ。この時間を邪魔されたら、アタクシは怒ります。烈火の如く怒ると思います。しかし、朝が早すぎて、未だ誰にも邪魔はされておりません。とても穏やかです。

そろそろお時間が迫って参りました。
暑さが厳しい日が続きますが、どうか、本日も頑張っていきましょう!

いいなと思ったら応援しよう!

キナリ
創作に励みになります!

この記事が参加している募集