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野菜【トマト】の英単語・漢字・特徴の紹介
普段食べているトマトは英語ではよく聞くことがあるから漢字がないと思われている方が多いかもしれませんね。しかし、トマトにも漢字があるんですよ。
また、トマトと関連がある意外な野菜についても知りたくないですか。その野菜はトマトの漢字にも関連しているんですよ。
この記事では、野菜のトマトに関する英単語、漢字や特徴などを紹介していきます。
トマトに関する情報
トマトはナス科ナス属の植物になります。ここでのナスは紫色をした野菜のナスを指していますよ。
トマトがナスの仲間と思うと意外な感じがします。
トマトは8世紀頃に南アメリカのアンデス山脈で最初に栽培していたと言われています。
ヨーロッパには16世紀にスペイン人が南アメリカに訪問したことをきっかけに伝えられることになりました。当初は観賞用だったのですが、18世紀頃になると食用として改良されることになりました。
今では、ヨーロッパでもトマト料理が盛んで、日本にもトマトを使った料理がたくさん取り入れられていますよね。
トマトが日本に入ってきたのは17世紀の半ばと言われています。
日本でも欧州と同じく観賞用にされていたんですが、食用として親しまれるようになったのは明治(1868年)以降になります。
さらに日本人にあったテイストのトマトが作られるようになったのは昭和になってからなんですよ。
このような歴史から、世界的には取り入れられるのが早かったトマトは、日本の中では遅めの野菜になります。
トマトの由来
トマトはメキシコ湾を臨むアステカ人(ベラクルス地方の人種)が「膨らむ果実」を意味する「トマトゥル (tomatl)」から始まりました。
それは、メキシコにある「オリジナルのトマト」と言われる「ほおずき」だったんですね。
ほおずきは下の画像のような植物です。
その後、新たな植物が南アメリカから届けられるようになりました。
ほおずきの中身にそっくりな赤い実を見て、アステカの人たちは「トマト(トマトゥル)」って呼ぶようになったんですよ。
当時南アメリカから届けられた赤い植物こそ「トマト」だったんですね。
このトマトと名付けられたのは今から500年くらい前のことなので、トマトの発見から700年くらい経ってようやく名前が付けられたことになります。
トマトの漢字
「トマトに漢字があるの?」と思われる方が多いと思います。
ここで、どんな漢字になりそうですか。
ヒントはナス科の野菜なので、ナスの漢字が使われることになります。
これにトマトの赤い色味が付いたらどうなるか、考えてみてください。
正解は「赤茄子」です。
ナス科の仲間で赤いことから、「赤茄子(あかなす)」ってことで表されます。
ただし、この漢字は旧称なので、その点は注意が必要です。
熊本県では赤いナスビが作られていますが、それは「赤茄子」で表されます。
「赤茄子」以外でトマトを表す漢字として「唐柿(からがき)」や「小金瓜(こがねうり)」などが挙げられますが、きちんとした漢字は定まっていないんですよ。
そういう意味では、「果物のトマトには漢字がない」が本当の正解なのかもしれません。
漢字の由来で出てきたナスのことについてもっと知りたくないですか。ナスの記事を読んでいただければ嬉しいです。
トマトの英単語
トマトの英単語は tomato です。
トマトの英単語はよく知られていますよね。
ただし、英語での発音は「トメィトゥ」になるので、
英語で話すときには太字になっている「メ」にも気をつけないといけないのがポイントです。
tomatoの由来としては、英語でもトマトゥル (tomatl)、すなわち「オリジナルのトマト」と言われる「ほおずき」から始まっています。
メキシコでは「丸い」を意味する”xi”がついて「xitimatl(シトマトゥル)」に変わりました。
そして、スペイン人がヨーロッパにトマト(xitimatl)を持ち帰ったときに、スペイン語で”tomate”に変化しました。
元々は初期英語でも”tomate”で長い間使われていたのですが、スペイン語では語尾に”-o”が付く言葉が多いとされています。
また、「potato(じゃがいも)」の形に似ていたことから、tomato に変化しました。
そして、tomatoがそのまま現代英語として使われているんですよ。
トマトがスペインに持ち帰られていなかったら、tomateのままで英語でも使われていたかもしれないと思うと、歴史のわずかな差で言語が決まる言葉の深みを感じます。
ネットの英英辞典では、tomatoは次のように表されています。
a round soft red fruit eaten raw or cooked as a vegetable
「丸くて柔らかい赤い果肉は生で食べることができ、野菜としても調理される」
引用元:tomato(ロングマン英英辞典)
英単語のtomatoにも由来したジャガイモのことをもっと知りたくないですか。
じゃがいもの記事も読んでいただければ嬉しいです。
英語以外でのトマトの表現
フランス語・スペイン語でトマトはどう表すのか
ここまで読んでいただくと、英語以外ではトマトがどう使われているのか、気になる方がいるかもしれませんね。
フランス語では tomate と言われます。
フランスではスペイン人がメキシコから”xitimatl”を持ち帰ったときの綴り”tomate”のままで使われているんですよ。
この tomate はスペインでも継続して使われているんですよ。
イタリア語だとトマトはどう表すのか
一方で、同じヨーロッパ圏でも、イタリアでは違うんですよ。
イタリア語では「トマト」のことを”pomodoro(ポモドーロ)”と言います。
イタリアでは”pomo-(ポモ)”で「りんご」を意味して、
”-oro(オーロ)”で「金、金色」を意味します。
イタリアにトマトが持ち込まれたときにはトマトが黄色かったことから、このような由来になっているそうです。
つまり、イタリア語 ”pomodoro”は「黄金のりんご」を表していることになります。
同じヨーロッパでも捉え方が違い、英語と言語が合わないのは言語の違いやタイミングなどが関連していて、言葉の奥深さを感じるところです。
まとめ
トマトは始まりはメキシコでもヨーロッパを経由することで様々なトマト料理が生まれ、日本でもトマトを使った料理がずっと人気がありますよね。
そんなトマトには抗酸化力があるリコピン、β―カロチン、ビタミン類が多く含まれているので、年中健康を維持することに向いている野菜になります。
10月10日はトマトの日と言われているので、この日にトマトをたっぷり食べてリコピン補充したいところです。
この記事で野菜系の英単語を深堀した記事は一旦終了にしたいと思います。今まで読んでいただき、ありがとうございました。
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