うつで休職始めました
自分の心の変化に気が付いたのは5年位前だったかな?
涙が止まらない。なんだか自分が無駄な存在に思えてならない。今まで面白いとおもえていたことに興味が持てなくなった。そして、体調不良。
一番きつかったのが体調不良だった。
なんで何もしてないのに、こんなに疲れちゃうの?
体調が悪くて、何も「頑張れない」自分がいやで、イヤで、嫌で。
体調が悪いにもいろいろ種類があるけれど私の場合は身体がだるい。だるいと1日中ベッドに横になっているか、寝ているかができるだけで、本を読むことすらままならない。
そんなことから発症した鬱。うつ病とは「心の風邪」という人もいるけれど、そんな簡単に「ハイ、治りました~」なんて病気じゃない。
ずっと後遺症が残ってしまう。病気をした以前の自分には戻ることができない。それでも、寛解といって、病状がある程度安定してくる日が来る。
病状がなんとなく落ち着いて、そろそろ働こうかな…なんて時に始めたパートの仕事。事務のお仕事だったけど、すごくやりがいもあって、楽しかった。
のに、ある日を境に、会社に行けなくなってしまった。
会社に行けない。ベッドから起き上がれない。無理やり体を動かして、会社に行ったものの、気持ち悪くなってしまって早退してしまった。次の日かから本格的に会社に行けなくなってしまった。
本当に「行けない」。
ただただ会社に行けない毎日。ぐるぐると頭をめぐるのは自分の無能さ、弱さ、情けなさ。
かかりつけのメンタルクリニックでもらったのは、
「うつ病再発」
という診断書。
ただただ悔しくて、悔しくて。仕事は嫌いじゃないのに、できない自分が悔しくて、病院の前でおえおえ泣いた。
休職して3か月。少し落ち着いてきたけれど、睡眠障害も疲れやすさも残る。
それでも、自分で何か食べたいと思うようになってきたし、あったかいスープを飲めば、あったかくておいしいという感情が湧き出るようになった。
スープって、口に入れるとその香りが鼻を通ってふわっと香り、そして熱さが口の中に広がる。
ふと飲みたくなる中華のコーンスープは、なんだかしょっぱいのに、コーンの甘さが広がる不思議な料理。
数年に一度思い出したように無性に食べたくなる。「ふーふー」と器に顔を近づけた時のとうもろこしの甘い香りはたまらない。
意外にも簡単にできるこの中華のコーンスープ。材料は基本的に2つだけ。
飲んだ後は、口の中がとうもろこしの皮だらけになってしまう。歯に挟まった皮を取りながら、「明日は何を食べようか?」と考えるこの時間は何よりの至福の時間。
明日は何を食べようか…