こんにちは 今日は医者になって初めての「ご臨終です」と伝える瞬間についてお話しする。 ドラマでよくあるシーン「ご臨終です」という瞬間。 研修医の間に絶対1度は経験する。 なぜかお亡くなりになるのは夜中や明け方が多い。 となると、死亡宣告は当直(宿直)の任務であり、初めて会う患者さんやその家族を目の前にして、決められた処置をし、死亡時刻を伝え、死亡宣告をする、という任務は初めて行うときは、不整脈が出そうなほど動悸がし緊張する。 まず、どんな顔をしていいかわからない。 も
こんにちは 今日は医学部生時代の勧誘についてお話しする。 勧誘といっても投資やネットワークの勧誘ではない。 就職(入局)の勧誘である。 世の中一般の就職活動と医者の世界のそれは大きく違う。逆である。 私の世代は、世の中は「就職氷河期世代」と言われているらしい。 就職が難しかった時代であると、のちに友人から聞いたことがある。 幸い、私は、私だけでなくおそらくほとんどの医者は就職活動を経験したことがない。 ありがたいことに完全な売り手市場であった。おそらく今も。 当時の時
こんにちは 今日は現代社会のキーワードとも言える「格差社会」について医者の世界にもあることをお伝えする。 医者の世界での格差といえば、真っ先に思いつくのが私立医学部出身者と国立医学部出身者の格差である。 サラリーマンになり同じ会社に勤務した場合、皆さんは「どこ(大学)出身ですか」と質問するのだろうか。会社に勤務したことがないから、わからない。 医者の世界では卒年と卒業大学を聞くのは普通である。 そこで私立と国立(県立や市立も含む)出身なのかまず確認する。 その二つには大き
こんにちは 今日は医者の給料についてお話ししようと思う。 医者の世界はもちろん給料は男女平等。 給与を決めるのは、病院の規模や大きさと卒業年数だけ。 自動的に決まり交渉の余地はほとんどない。 医学部を卒業して7年ほどは、ある大学の医局に所属し医局人事で仕事、ほぼ毎年異動をしていた。 そこに自分の意思や希望はほとんど反映されず(一応アンケートという感じで医局長にヒアリングされることはあったが)異動が決まる。 当時は県内のどの病院に配属されるかわからず、1年長くても2年毎に異
こんにちは 今日は医療業界の飲み会のコンプライアンスについて話したいと思う。 現代の組織人ともなれば、接遇、コンプライアンス、ハラスメントという言葉が認知され教育をされてきたが、私が医者になった20年前は医療業界のコンプライアンスは本当にひどいものであった。 特に飲み会 飲み会となれば、男の医者は普通に服を脱ぐ、色々と見せるてくる、お持ち帰りに誘うなどは当たり前。 そこまでは普通で、嫌ならば飲み会には参加しない、しか選択肢はない。 カラオケボックスなどになると密室で最悪な
こんにちは 初めての投稿なので、まずは一番よく聞かれる質問「なんで医者になろうと思ったの?」について。 会社員や公務員や起業家など、世の中には色々な仕事があるのに「なんで〇〇になろうと思ったの?」と聞くことや聞かれることはみなさんはあるのだろうか。 少なくとも、私は聞いたことはない。 女医となると、仕事を言った途端、本当によく聞かれる。 正直、一番答えにくい質問である。 なぜって、答えは「別に」という特に面白いストーリーも理由もなく、この仕事についたからである。 「なんと