「ご臨終です」の瞬間
こんにちは
今日は医者になって初めての「ご臨終です」と伝える瞬間についてお話しする。
ドラマでよくあるシーン「ご臨終です」という瞬間。
研修医の間に絶対1度は経験する。
なぜかお亡くなりになるのは夜中や明け方が多い。
となると、死亡宣告は当直(宿直)の任務であり、初めて会う患者さんやその家族を目の前にして、決められた処置をし、死亡時刻を伝え、死亡宣告をする、という任務は初めて行うときは、不整脈が出そうなほど動悸がし緊張する。
まず、どんな顔をしていいかわからない。
もちろん、笑顔は厳禁。
せめて、ご存命なときに関わりのある患者さんや家族とであれば、適切な声かけができるのかもしれないが、初見でそれは難しい。
背景(持病があるのかなど)もわからないし、家族と患者さんの関係もよくわからない。
自分が家族関係が良ければ世の中の家族は仲がよく愛し合っているものだという前提で物事をみるが、世の中はそればかりではない。
だから、なおさら言葉をかけにくい。
そなときは「沈黙は金」
余分はことは言わず、淡々と死亡宣告をし、書類を作成し、手続きをする、ということをしないといけない。
24歳で医者になった自分にとっては、死亡宣告の経験は一気に私を医者の顔にさせてくれる貴重な経験だったのは間違いない。
生きているというのは、それだけで奇跡だという気持ちを忘れず今に感謝したい。
人生一度きり!LET'S エン女医!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?