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JW208 皇女誕生記念

【孝元天皇編】エピソード11 皇女誕生記念


第八代天皇、孝元天皇(こうげんてんのう)の御世。

紀元前207年、皇紀454年(孝元天皇8)2月、孝元天皇こと、大日本根子彦国牽尊(おおやまとねこひこくにくる・のみこと)(以下、ニクル)は、先代の大后(おおきさき)を皇太后(おおき・おおきさき)と尊んだ。

それから数年後のこと・・・。

ここは軽境原宮(かるの・さかいはら・のみや)。

地図(軽境原宮)

ニクルの兄、彦五十狭芹彦(ひこいさせりひこ)(以下、芹彦(せりひこ))が来訪している。

妻の百田弓矢姫(ももたのゆみやひめ)(以下、ユミ)と、夫妻の娘、包媛(かねひめ)(以下、カネ)を伴っての来訪である。

系図(芹彦一家)

芹彦「大彦(おおひこ)! 腕で振るのではないっ! 腹で振るのじゃ!」

大彦「言ってる意味が、よく分からないんだな。」

広い庭では、芹彦が、ニクルの息子、大彦(おおひこ)に剣術を指南(しなん)している。

系図(芹彦と大彦)

それを眺めながら、ニクルたちは語らうのであった。

ニクル「義姉上(あねうえ)。今日は、如何(いかが)なされた? いつもは、芹彦兄上だけが参られるというに・・・。」

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