戦地からの便り(2)
遺詠
嗚呼 父母よ 我が妻よ
はた 妹よ 弟よ
海山 如何に へだつとも
ふたたびあはむ その日まで
ま幸く いませ その日まで
ふるさとの秋 月 明く
かの 背戸山も 谷川も
さやけく 照りて しづかなる
せせらぎの音も 聞こゆがに
かへらぬ 日々を おもへとか
泣けと ごとくに むせぶがに
陸軍少尉 山川弘至命
昭和二十年(1945)8月11日
台湾屏東飛行場にて戦死
岐阜県郡上郡高鷲村出身
嗚呼 父母よ 我が妻よ
はた 妹よ 弟よ
海山 如何に へだつとも
ふたたびあはむ その日まで
ま幸く いませ その日まで
ふるさとの秋 月 明く
かの 背戸山も 谷川も
さやけく 照りて しづかなる
せせらぎの音も 聞こゆがに
かへらぬ 日々を おもへとか
泣けと ごとくに むせぶがに
陸軍少尉 山川弘至命
昭和二十年(1945)8月11日
台湾屏東飛行場にて戦死
岐阜県郡上郡高鷲村出身