JW209 趣向を変えて
【孝元天皇編】エピソード12 趣向を変えて
第八代天皇、孝元天皇(こうげんてんのう)の御世。
登場回数が少ないことに、嘆きを覚える男たちがいた。
すなわち、下記の四人である。
葛城垂見(かずらき・の・たるみ)。
大倭飯手(やまと・の・いいて)(以下、いっくん)。
大伴角日(おおとも・の・つぬひ)(以下、ツン)。
久米五十真手(くめ・の・いまて)(以下、マッテ)。
彼らは、ある人物の屋敷に押しかけていたのであった。
垂見「そういうわけで、今回は、趣向(しゅこう)を変えて、屋敷に来たのでござるよ。」
彼らの面前にいる人物は、和邇日子押人(わにのひこおしひと)(以下、ひこお)である。
ひこお「しゅ・・・趣向? 一体、何を言っておるのじゃ?」
いっくん「毎回、毎回、物部氏(ものべ・し)と磯城氏(しき・し)ばっかり登場して、うちらは全く登場しないでしょ? だから、今回は、この五人で解説しようと思ったんだよね。」
ひこお「せ・・・拙者(せっしゃ)も入っておるのか?」
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