きくよし

昭和9年(1934年)生まれの九十代に入った高齢者で老人ホームで暮らしている。元小中校長。国の瑞寶雙光章受章。趣味特技はエッセイ、作歌、作句、作詞、作曲(シンフォニーから童謡演歌まで全ジャンル)、パソコンによる器楽や歌の演奏。

きくよし

昭和9年(1934年)生まれの九十代に入った高齢者で老人ホームで暮らしている。元小中校長。国の瑞寶雙光章受章。趣味特技はエッセイ、作歌、作句、作詞、作曲(シンフォニーから童謡演歌まで全ジャンル)、パソコンによる器楽や歌の演奏。

最近の記事

自宅には帰りたいけど帰れない 淋しい思いきょうもかみしめ 2024/10/22/火

 体調がとても良い。この調子なら自宅に帰って一人暮らしが出来そうだ。もし無理ならば、じき近くの老人ホームに引っ越すのもいい。引っ越して、近くのコンビニに行ったりスーパーに行ったりを想像すると楽しくなるのだが、やがて、かかりつけの若林病院に定期検診に行かなければならないことに考えが及ぶと「やっぱり無理か」とブレーキがかかる。行くとなれば白石蔵王駅から新幹線で仙台駅に行き、そこからタクシーで仙台市大和町にある若林病院まで行かなければならない。シルバーカーにつかまりながらの行き帰り

    • いじめ問題の記事、末尾の部分が欠けていたから補いましたので見てください

      菊池嘉雄

      • いじめ問題について ~要点早分かり箇条書き~ 

        も く じ はじめに Ⅰ これくらいは知っていたほうがいいいじめ問題対処の基礎知識  一 はじめに 二 いじめ自殺大事件のミニ年表 三 今日のいじめ問題対処の難しさ 四 いじめ発生の土壌  五 いじめ問題に当たる教師の類型 六 子どもを捉える留意点や方法  七 いじめ問題に当たる教師の基本姿勢 八 いじめを予防するには 九 おわりに Ⅱ これくらいは知っていたほうがいいいじめと発達障害の基礎知識 一  発達障害の子はいじめにあいやすいわけ 二  教師の叱りや罰がいじめと同じこ

        • ほんとによくなる歯間ブラッシング

          長年の歯茎の違和感や鈍痛が消えた 目 次 はじめに  1 「もぐらのうた」令和2年4月4日の記事  2 8020運動で表彰された  3 8020表彰はブラッシングのせい 4 私のブラッシングのやり方 5 ブラッシングとの出会い  6 ブラッシングを手抜きする  7 ブラッシングへ回帰から歯間ブラッシングへ 8 長年の歯茎の違和感や鈍痛が歯間ブラッシングで解消 9 違和感や痛みのある歯間を重点的に「こする」 10 「こする」ことによる効果 11 唾液の働き  12 歯と歯茎の

          日本の英語教育 ~私の現場体験から思うこと~

          2011年1月12日 菊池嘉雄77歳   はじめに  この稿は我が国の英語教育についてエッセイ風な小論文として書いた5本を収録したものである。   私たちは「会話が出来ること」と「読み書きが出来ること」を区別して考えることをしなくなっており、「会話が出来れば読み書きも出来る」かのような錯覚すら持っている。学校の教師も世の知識人も、そして多くの日本人が無意識にその錯覚を抱いている。今、普通の日本人で読み書きが出来ない人がいない。そのことがこの錯覚を生む。ちょっと昔、私たち

          日本の英語教育 ~私の現場体験から思うこと~

          妻の癌(がん)死で分かったこと

          妻の癌(がん)死で分かったこと  目次 はじめに  第一章 癌が発見され末期に近いことが判明するまで 第二章 治療の実際 ● 治療開始前の医者の説明  ● 1回目の治療  ● 2回目の治療  ● セカンドオピニオンの梯子をやる  ● 緩和治療だけとなる  ● いっそうの意識混濁と幻覚の進行  ● 麻酔薬の追加そして死亡 第三章 治療を受けて分かったこと感じたこと思ったこと  ● 癌についての基礎知識について  ● 癌治療の単純さに驚いた  ● 癌標準治療とマニュアル  ● 「

          妻の癌(がん)死で分かったこと

          なぜ懲りないのか ~発達障害の子に「懲らしめ」は無効で有害~

          洞窟おじさんこと加村一馬の事例をもとにして 2015年10月9日 菊池嘉雄81歳  「洞窟オジさん」という本がある。この本は昭和21年生まれの加村一馬という実在の人物の実体験が物語風に書かれた本で、映画化もされ、NHKBSテレビのドラマにもなった。この本の12pに次のような文がある。 「もうしない、ごめんなさい! 父ちゃん、痛いよ! 母ちゃん、ごめんなさい、ごめんなさい!」 「何回言ったらわかるんだ! いい加減にしろ!」  つまみ食いがばれると、いつも親父にげんこつで殴

          なぜ懲りないのか ~発達障害の子に「懲らしめ」は無効で有害~

          「化かし」について (論考)

          2017年12月21日起稿~23日脱稿 菊池嘉雄 83歳 昔話の「狐の化かし」について   昔話に狐が化ける話や木の葉を金貨に変える話があります。これを現代の私達は「狐のだまし」と捉えているようです。また、ものごとには「真」と「偽」があり、金貨は偽で真は木の葉だという捉え方です。「捉え方」を「認識」と言い換えてもいいです。そして、ものごとには真と偽があり、そのどちらかだ、という認識に立っています。しかし「ほんとにそうだろうか?」と考えるようになりました。  狐はだましたので

          「化かし」について (論考)

          戦後高度経済成長の正体について (論文)

          2023年10月30日(月) 菊池嘉雄89歳    高度経済成長とはモノとカネが活性化することで、それを好景気ともいう。好景気の正体はエルギーで、エネルギーの正体は人である。人が大勢いて大勢が働けばエネルギーは増大し、経済が活性化し、好景気となる。  戦後、戦地や外地から引き上げた人たちで日本の人口は急増した。その人たちが産んだ子どもたちは企業の戦力となり金の卵と称された。その人口は時の経済企画庁長官であった堺屋太一によって、団塊の世代と呼ばれる程の大勢の人たちだった。その

          戦後高度経済成長の正体について (論文)

          改作版 なでしこの館 シニアソング

          ボーカロイドという歌うロボットによるうた シニアソング(高齢者の歌) 「なでしこの館」という老人ホーム,正確には「サービス付き高齢者向け住宅 ( サ高住 ) 」に入った。前に入っていたサ高住・国見幸迎館から引っ越して2軒目だ。引っ越した理由はかかりつけの病院に近いから。もう90歳で、この老人ホームで生涯を終えるのだろうと思ったらこの歌の歌詞となった。初版から一年たって歌詞と映像を館の趣旨に「よりふさわしいもの」に改作した。

          改作版 なでしこの館 シニアソング

          食育紙芝居 びしょく姫としょく太郎

          ① 食育紙芝居、創作おとぎ話「びしょく姫としょく太郎」。お話を作った人、菊池嘉雄75歳。絵を描いた人、小松美奈子 小学5年生。 ② 昔あるところに「しょくいくの国」と ③ 「びしょくの国」がありました。びしょくの国はとても豊かな国で世界中の食べ物があふれておりました。 ④ びしょくの国にはびしょく城があり、びしょく姫というお姫様がおりました。 ⑤ びしょく姫はお城の料理人たちが作った料理を食べて育ちました。毎日、料理人が腕をふるって作った料理に感謝もせずに文句を言って

          食育紙芝居 びしょく姫としょく太郎

          高血圧七つの疑問

          エッセイ 2015年11月16日  菊池嘉雄 82歳   血圧について知れば知るほど分からなくなり疑問が沸く。 一 健康情報に高血圧発生率は二十代が20%、五十代が50%、八十代が80%とある。 ① そうだとすると日本の高齢者の8割が高血圧者ということになる。10人のうち8人だよ!。それってホント?。高血圧って病気なの?。病気じゃなくて動脈硬化、脳疾患、心疾患、腎疾患などの病気になる可能性が高いということだそうだ。可能性なの?、でも、薬出されるよ。ということは高血圧患者って

          高血圧七つの疑問

          語りと歌のこけし物語

          語るロボットと歌うロボットが物語を進めるバーチャルコンサートで1時間19分かかる。物語は昭和初期の宮城県白石市鎌先地区と弥治郎地区で展開される。昭和の雰囲気が味わえてこけしの知識やこけし業界の動きなども知ることができる。

          語りと歌のこけし物語

          交響詩「蔵王連峰」を聴いてください

           この曲は仙台フィルハーモニー管弦楽団と山形交響楽団のために楽譜を書きました。宮城県も山形県も蔵王連峰のふもとにあります。  私は今90歳になる老人で宮城県仙台市の老人ホームで暮らしていますが、宮城県柴田郡大河原町で生まれ、朝夕、蔵王連峰を見て育ちました。登山もして雄大な景観に感動しましたが、一方で何度も火を噴き大地を揺さぶった峰峰の存在と神社や祠を建て祈りを捧げた信仰の山であることも感じました。また、連峰からの雪解け水で郷土が潤っている恩恵も知りましたし、観光資源や温泉資源

          交響詩「蔵王連峰」を聴いてください

          きくよし地場産音楽の紹介 パソコかスマホで視聴できます

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          きくよし病床短歌

          令和三年十月二十六日から一ヶ月ぐらいずつ仙台市内の若林病院内科に四回も入院した。 菊池嘉雄87歳から ① 高齢の希望の星になるつもり つもり砕けて病床に伏す 故、日野原重明医師は104歳まで活動し高齢者の希望の星だった。私もその星になるつもりだったが、病に冒され、つもりが砕け散ってしまった。 ② 点滴の落ちるしずくを見つめつつ 過ぎ来し方とこの先思う 「点滴の落ちるしずくを見てるだけ何も出来ないつらい毎日」。少年時代から現在までの人生を振り返り、これから先どうなるのだろ

          きくよし病床短歌