交響詩「蔵王連峰」を聴いてください
この曲は仙台フィルハーモニー管弦楽団と山形交響楽団のために楽譜を書きました。宮城県も山形県も蔵王連峰のふもとにあります。
私は今90歳になる老人で宮城県仙台市の老人ホームで暮らしていますが、宮城県柴田郡大河原町で生まれ、朝夕、蔵王連峰を見て育ちました。登山もして雄大な景観に感動しましたが、一方で何度も火を噴き大地を揺さぶった峰峰の存在と神社や祠を建て祈りを捧げた信仰の山であることも感じました。また、連峰からの雪解け水で郷土が潤っている恩恵も知りましたし、観光資源や温泉資源にもなり両県の山麓の人々の暮らしを支えている恩恵も知りました。
30年前、教員を定年退職してから地域に根ざす作曲活動を始めました。そんな折に、プロの管弦楽団が仙台と山形に出来ました。「地方にもオーケーストラが出来るような時代になったんだ」と思った時、この曲が脳裏に浮かび、それを楽譜に書きとめました。
曲は印象的な短いメロディーのつながりで展開されます。そのメロは洋風でありながら和風です。それは洋服を着た日本人のイメージです。だからどこか懐かしく聴いた後に耳に残ります。
仙フィルと山響のために書いたといっても、私は両楽団と何の関係もありませんから、演奏してもらう手がかりは何もありません。このままだと楽譜は自宅の書斎に眠ったままとなりますので、パソコンで音にして世の中に発信してみることにしました。パソコンアプリには楽譜を書く機能と演奏する機能を持つものがあるのでそれに演奏させてみました。そしたら見事に演奏したので聴いてください。聴くにはパソコンやスマホの内蔵スピーカでは音域が狭いので、外付けスピカーか高音質イヤホンで聴いて下さい。どうです、すごいでしょう。これをコンサートホールの生演奏で聴いたら感動もので聴衆に大受けすること間違いなく、演奏が終わり指揮者の動きが止まった時、興奮した聴衆は立ち上がり万雷の拍手とブラボーの声が続くことでしょう。・・・とまあ夢のようなことを書いていますが、ほんとのところ、この記事を仙フィルや山響の関係者が見つけてくれないかと思っているのです。また一般の人も仙フィルや山響にこの曲を演奏するよう働きかけくれないかと願っているのです。よろしくお願いします。 菊池嘉雄