第8話 五瀬命死す その1
神武東征の旅 第8話 五瀬命死す その1
まず日本書紀の方から、
古事記には「ちぬのうみ」の語源が記されます。
〝記紀〟の記述を元に、和泉国(大阪府泉南エリア)と紀伊国(和歌山)に伝承地があります。
まずは、「皇軍は(和泉の海)茅渟の山城水門(別名 山井水門)についた」という記述に関連する伝承地を訪ねます。
大阪府泉南市男里にある 男神社(おたけびの宮)。ご祭神は、神日本磐余彦命 彦五瀬命 天児屋根命 熊野速玉命の4柱。
元は「浜宮」の地に鎮座していたものを、波に侵食されるため859年に現在地に遷座したと伝わります。その男神社 浜宮の地(天神の森)に雄水門顕彰碑が建っていました。
山の井遺跡
同じく泉南市 男里には地元の方が建立した碑がありました。
泉南市樽井地区にも山の井遺跡の碑と玉垣がありました。
男乃宇刀神社
和泉市には男乃宇刀神社があります。ご祭神は、彦五瀬命 神日本磐余彦命 五十瓊敷入彦命
日根神社
泉佐野市の日根神社。神武天皇は当地に於いて、日の国を治める天照大神と根の国を治め治める素戔嗚尊に戦勝を祈願されたと伝わります(日根野の地名の由来にもなっている)。
茅渟海山城水門(別名 山井水門)、五瀬命の伝承地を巡ってきました。
余談ですが、クロダイのことを関西では「チヌ」といいます。これも丨茅渟海《ちぬのうみ》からきているという説もあります。泉南市樽井には丨茅渟神社《ちぬじんじゃ》があって、釣りの愛好家が供養と釣りの安全を祈願して全国から訪れるそうです。
ランチタイム
次回は「五瀬命死す②」和歌山市を訪れました。お楽しみに〜!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?