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連載「菌活ボーイがゆく」⑥

こうじの魅力にはまった猫サラリーミャンの菌活実践記です。
「育て上げた醤油こうじを食べてしまうのが心苦しくて」の心境で菌との触れ合いの日々を送る。
さっちー師匠ににゃんだかんだ巻き込まれながら菌活ステップアップに邁進中。

文/菌活ボーイ
イラスト/ちぐ

⑥アヒージョへの道(上)


さっちー師匠が奥義書をくれた。
キジトラ直伝「ニンニク塩こうじ」の作り方が書かれてある。

「ガツンとコク旨! 和洋中に使える万能調味料」
アレンジ自在で、ナムル、マリネ、カルパッチョ…アヒージョも!
これ1枚あれば、自宅で毎晩、大好きなアヒージョが食べられる。

夢見ることすらなかったゴージャスライフ。
突然、目の前に現れた。

テンションは最高潮。
僕はあえぎながら、奥義書を熟読した。

<ニンニク塩こうじの分量>
・米こうじ 300㌘
・おろしニンニク 30㌘
・塩 90㌘
・水 300㍉㍑

容器に入れて、常温で1~2週間。
1日1回混ぜるだけ。
ヨーグルトメーカーがあれば6時間程度という。

簡単じゃん、と思ったアナタ。
塩こうじなのに、甘~いのだ。

米こうじと容器ボトルはキジトラ招福堂で買えるが、塩や水はどうやって量るのか。
わが家は男の独り暮らし。
便利なキッチン用品があるわけない。

というわけで、すべて師匠に用意してもらい、師匠宅で混ぜ混ぜした。
ついに、ニンニク塩こうじのボトル1本を手に入れた。

ここまで、15分もの歳月を費やしていた。

(続く)



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