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誰かからいただく感想コメントは、なんでも嬉しい。

たぶん私が「凡人」だからなのだが、なんらかのセミナーや研修講師として私が登壇した後の参加者の感想コメントは、その内容がどんなものであっても嬉しい。どんなに内容が当たり障りのないものでも関係なく嬉しい。


「む?この人(書き手)は研修講師なの?」

まずは、この疑問に答える。


私の仕事は生命保険外交員なので、その仕事柄、企業や自治体の一般の方向けに「お金」「社会保障」「資産形成」「相続」にまつわるセミナーを依頼されることがある。

また、金融機関などの一般企業の営業マン向けに「顧客への物事の伝え方」「営業マンはかくあるべし」「心理学を応用したセールス手法」などの研修講師を担当することもある。


「そういう仕事をしてる奴なのね」

そう思ってくださればOK。



みなさんもこれまで、何かしらのセミナーや研修に参加されたことがあるかもしれないが、セミナー後、よくこういう場面がないだろうか?


〈司会者〉
はい、これで研修は終了となりますが、ここから皆さんね、今日の研修・セミナーの感想を1人ひと言ずつお願いします。

こうなった時、私たちの頭に浮かぶのは、

やべ、感想あんのかよ。何か言わなきゃ。でも、あまりにベタだと、聞いてたのか疑われるし、かといって攻めた内容にしても…。

こうだ。こう浮かぶ。

え〜つぎ私の番だ。どうしよう。うーん、とりあえず当たり障りのないことを言っておこう。

そうこうしていると、

〈司会者〉
はい、それでは次に〇〇さん、
感想をお願いします。

で、意を決して言うのだ。

はい。本日はお忙しいところ、貴重なお話をありがとうございました。〇〇さんがおっしゃっていた営業としての心構えをきちんと自分に落とし込んで、普段の自分の仕事に活かしていこうと思います。本日はありがとうございました。
(ペラペラ〜スタコラサッサ〜)



はい。こうです。
良識ある方ならきっとこうです。


で、こう感想を言った後で、
私たちはこう思うんです。


ふぅ〜切り抜けたぁ〜。でもあまりにも当たり障りないコメントすぎた気がするなぁ。講師の人に響いてるのかなぁ。
うーん、まあいっか。



こうである。




年間を通して講師業をおこなう私(凡人)が、その不安にお答えしよう。果たして講師にはみなさんの感想が響いているのか?













めっちゃ響いてる!!

昇天するくらい嬉しい!!!






そう。講師はめちゃくちゃ嬉しいのである。だってめちゃめちゃ準備したのだ。どう言えばみんなに伝わるかなぁ、と試行錯誤した結晶があの研修であり、セミナーであるから。講師は不安なのである。伝えた内容を本当に理解してくれていて、聞き手の血となり骨となり、肉となったかどうかが不安なのだ。


あと、単純な真実だが、
人は誰かに「認められたい」のだ!


だから、どんなに当たり障りのないことを言われたとしても、講師は昇天するくらい嬉しい。


本日は貴重なお時間をありがとうございました。すごく分かりやすかったです。



なんならこれだけでも昇天モノである。



ちなみにさっき書いたこれ。

はい。本日はお忙しいところ、貴重なお話をありがとうございました。〇〇さんがおっしゃっていた営業としての心構えをきちんと自分に落とし込んで、普段の自分の仕事に活かしていこうと思います。今日はありがとうございました。




もう、満点である。

抱きしめて頭をヨシヨシしてあげたい。
「落とし込んで活かしてくれるのか!!」とニヤける。ヨシヨシした後にマツケンサンバを踊り出しそうだ。マツケンサンバIIを。





引用:マツケンサンバII
「オレ!!」が溢れるこのリズム



思えば、しっかりやってくれた講師ほど、終わった後の感想の時間でニヤニヤを押し殺しているシーンをよく見る。


もう、めっちゃ分かる。


講師のその気持ちが分かるからこそ、私は参加したセミナー後に感想を求められたら、めちゃくちゃ丁寧に感想を伝えて差し上げる。


ご参考までに「こんな感想を言われたとしたら、嬉しすぎてマツケンサンバIIをフルで躍り出しかねない」という私の定番コメントを載せておこう。





「はい、本日はご多忙の中、お越しくださってありがとうございました。資料や話す内容も素晴らしく、1時間が10分に感じました。これほどに分かりやすい内容の研修は初めてです。今日の内容を早く知人に伝えてあげたくてウズウズしてます。それとひとつ質問なのですが〜」



うわあああああああああああ!!!


(マツケンサンバIIイントロスタート!)


テーンテンテテンテンテテテンテン♪

テーンテンテテンテンテテテンテン♪

テーンテンテテンテンテテテンテン♪

テッテーテンテン!♪

叩けボンゴ 響けサンバ
踊れ南のカルナバル
誰も彼も浮かれ騒ぎ
光る汗がはじけ飛ぶ

あぁ恋せよ!(アミーゴ!!)
踊ろう(セニョリータ!!)
眠りさえ忘れて踊り明っかっそ〜う♪



こんな感想を言われたら、質問される前に白目を剥いて卒倒してしまうくらい嬉しい。講師の心の中は「どわあああああ!マジかよー!!」となって、心の中でマツケンサンバIIが流れ出す。




そう。


そうなのだ(なにが?)



これと同じくらい、noteの記事へのコメントは嬉しい。嬉しすぎる。もういつもコメントくださる方々、本当にありがとうございます!それぞれがそうだと思いますが、嬉しいですよね。あの感情はなんなんでしょうね?




ふーーーむ。




なぜ嬉しいのだろう?






読んでもらえたからだ。

何かを読み手に残せたと実感できるからだ。


コメントは書き手のエゴを満たしてくれるのである。SNSはエゴとの戦いだ。noteだって例外なくエゴとの戦いである。


「どうしたらもっとコメントが
 いただけるんだろう?」


この命題に対するシンプルな解答を、
聖書と老子が教えてくれている。


求めよ、さらば与えられん。

聖書

取らんと欲するものは、まず与えよ。

老子



「エゴ」だとか、そんなことを考えなくても、自然に求め、そして与えられる人間に人は集まる。なんでも、なんにでも同じことが言える。


(オレ!!!♪)





〈あとがき〉
この記事の下書き段階ではマツケンサンバIIを入れていませんでした。けど、推敲していたらあのイントロが流れてきて「これを記事に入れたらどうなるだろう?」と考えた結果、止まらなくなりました。セミナーや研修後の「感想タイム」って、正直不毛だなと思う自分がいたのですが、あれは講師のためにある時間なのだ、と心得れば妙な納得感があります。お読みくださってどうもありがとうございました。






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