シュウ

生きる言い訳

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最近の記事

飲んで美味かったハイボール向けウィスキー

ウィスキーにハマって、かなり時間が経ってきた。 基本、ハイボールでしか飲まない。 なので、若めで香りが立つウィスキーを好む。 これまで色々飲んできた中で、美味しいなと思った銘柄をいくつかピックアップしようと思う。 1 グレンリベット ファウンダーズリザーブ  12年ももちろんバランス良くて美味しいけれど、ハイボールにするならこちらかな。  バランスが取れてて香りがよく立つところはグレンリベットらしいけど、プラスして、少しピリッとした刺激が乗ってくるのが、ファウンダーズリザ

    • 続✕4 ELAC BS312の愉しみ デジタル再生の要を替える (DENON DNP-2000NE)

      TEACのNT-505を使ってきたが、入れ替えることにした。 液晶がダメになってきて、USB-DACとしても機能しなくなっていた(壊れてきた)。 クロックを足したネットワーク再生はけっこう良かったのだけど。 修理しても良いが、そのうちNT-507が出るのだろうと予測されるし、そうすると恐らく30万円超え。 クロックを足して初めて音質が完成するという製品は、実を言うと、ちょっと及び腰になる。 そう言うわたくし、まんまと踊らされたとはいえ(笑)、売り方としては気に入らない。 と

      • 続✕3・ELAC BS312の愉しみ 周辺機器:クロックジェネレーター (AUNE XC1)

         我が家のネットワークプレーヤーはTEAC NT-505で、これにはクロックの入力端子が付いています。 ネットワークプレーヤーだけあって、もともとLANに繋いだときの音は悪くないのだけど、 オーディオ馬鹿の私としては、端子があれば繋ぎたくなるというもの。 でも、TEAC純正のクロックジェネレーターは高いし、はてどうしたものか、と。 そんな時に目に入ったのが、AUNE AUDIOというブランドのXC1というクロックジェネレーター。 純正TEACよりだいぶとお安い。でも、O

        • 眼を入れる

          私は鳥が好きなので、何もすることがなくなると、鉛筆で鳥を描くのを趣味の1つとしている。 いつも難しいのは、鳥の眼を描くことだ。 眼は、生命の象徴だと思う。 これが活き活きしてないと、変な絵になる。 どれだけ嘴や、羽毛や、羽根が美しく描けても、眼が変だったら鳥は死ぬ。 さて、この記事のアイキャッチに使っているのは、ついこの間、突然思い立って描いたヒヨドリの顔。 難しい。やっぱり私には、少し変な顔に見える。 これでも、何度も眼を描き直して、マシな方なのだが。 でも、私のよ

          川端龍子と戦争

          龍子記念館に行ってきた。 何年か前に、山種美術館で龍子の絵を2つ見た。 1つは日本家屋の軒から月を見上げる、面白い画角で描かれた美しい絵。 そして、もう一つは、身をくねった鯉の背びれ近くに黄金の曲線を引き、まるで生きているように描いた美しい絵。 いずれも、強烈な印象を残していて、それ以来龍子は好きである。 そして今日、初めて龍子記念館に行って、大きな絵をいくつも味わったわけだけど。。。強烈だった。 感性を揺さぶり起こすような、煽るような説得力。 臥龍も、悲しみを称えてい

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          エッシェンバッハ/N響/ブラームス2番

          先日、このコンビでブルックナーの7番を聞き、なかなか良かったので、続いてブラームスの2番。 前プロが、シューマンのヴァイオリン協奏曲だったが、こちらはあまり印象がなく。 ブラームスは、良かった。 四楽章の途中、モヤモヤっとするところが何箇所かあったのを除けば、 概ね気持ちよく聞くことが出来た。 一楽章は堂々としていたし、二楽章はぐっと惹きつけられる演奏。 三楽章はチャーミングに、アタッカで入った四楽章は、先述の通り時々内声が濁ってモヤッとするんだけど、 まぁ次第点という感

          エッシェンバッハ/N響/ブラームス2番

          エッシェンバッハ/N響のブルックナー7番

          クリストフ・エッシェンバッハは、私にとってはピアニスト。 モーツァルトのピアノソナタや、ベートーヴェンのピアノソナタに表れる、独特の悲壮感が魅力的で、 若い時には、飽きることなく彼の録音を聞いていた。 それが今や、御年80を超えた大指揮者になっている。 知らなかったわけではないけれど、私にとっては髪のあるピアニスト時代が全てだったので、 チェックはしてなかった。 でも、年齢のことを考えると、いつまでも聞いていられる訳でもないだろうし。 せっかく聞けるなら、ということで、定

          エッシェンバッハ/N響のブルックナー7番

          アブデル・ラーマン・エル=バシャの演奏会

          コロナ以来、ほぼ演奏会に行っておらず、ふと思い立って、eプラスで検索していたら、 たまたま出てきたエル=バシャの演奏会。 印象に残っているのは、若い頃の演奏録音で、技術が高く、粒立ちのはっきりした、クリアで真面目な演奏をするイメージ。 それが65歳になって、どんな音楽家になっているのか。 興味を引かれ、行くことにした。 演目は、ゴルトベルク変奏曲、ショパン夜想曲op.32の2曲とピアノソナタ3番。 一番良かったのは、ピアノソナタ3番で、特に四楽章は冴えていたと思う。

          アブデル・ラーマン・エル=バシャの演奏会

          続々・ELAC BS312の愉しみ サブウーファーのクロスオーバー合わせ

          ELAC BS312の低音を補強するため、サブウーファーとしてKEF KC62を導入した。 それから3ヶ月半ほど経ち、クロスオーバー周波数を色々と試す日々が続いた。 それこそ、思いっきり周波数をダブらせて、低音を補強してみたり、 スピーカーのバスレフポートに詰め物をして、低音はなるべくサブウーファーに受け持たせたり。 でも、結局良かったのは、スピーカーには通常通りに働いてもらって、 ロールオフしている周波数より下をサブウーファーに受け持たせる、という、 ごく普通、当たり前

          続々・ELAC BS312の愉しみ サブウーファーのクロスオーバー合わせ

          ラ・ボエームの思い出

          18年前に、57歳という若さで、癌により世を去った母は、若い頃オペラ歌手だった。 母が大好きだった歌手は、ミレッラ・フレーニ。 好きだった作曲家の一人は、プッチーニである。 と来れば、代表的な役柄は、ラ・ボエームのミミ。 母の青春時代といえば、1960年代から70年代。 フレーニが若くして名声を博していた時代ではないだろうか。 そんなことをふと思い出し、YouTubeでラ・ボエームを検索したら、 1965年録音・録画の、ラ・ボエーム全曲の動画が出てきた。 詩人ロドル

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          計量のススメ  ハイボールを嗜む

          ハイボールにハマる ハイボールをよく飲むようになった。 前は日本酒だった。そして太った。 凝り性の私は、無数にある銘柄を端から試さないと気が済まない。 各銘柄を毎日飲む。そのせいで、次の日と体型に響くようになった。 これは、身体にも社会的地位にも良くないと、しばらく酒を断ったが、お酒のない生活は灰色だった。 やはり現実は、ある程度隠されていなければ辛くなる。 ということで、まだしも蒸留酒が良いだろうということで、ウィスキーに手を出した。 飲み方はソーダ割り、つまり、ハ

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          続・ELAC BS312の愉しみ  +0.1chを嗜む (KEF KC62)

          ELAC BS312を導入して、はや2年が経とうとしているだろうか。 とうとう本機種もモデルチェンジとなった。 JETツイーターが進化。第6世代となった。 ELEGANT BS312.2というらしい。気になるなぁ。笑 そんな中、買い替えることもなく、私はBS312を聞き続けているのだが。 オーディオは無いものねだりの趣味だと言った。 悪い虫が騒いでいる。 低 音 が 細 い 。 サイズの割には低音はしっかり出ているものの、ツイーターとのバランスを取るためか、 贅肉がな

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          万年筆

          お世話になった元上司が異動になり、 有志で集まって壮行会をして、色々とプレゼントをした。 そしたらお返しに、名入りの万年筆が届いた。 それが嬉しくて、貰ったのを切っ掛けに日記を付けるようになった。 万年筆を贈ってもらうというのは、実は人生では2度目。 中学生の頃、大好きな祖母から、誕生日プレゼントで日記帳と万年筆を貰った。 万年筆って、子供心には凄く大人の持ち物な気がして、嬉しかったのを覚えている。 それが、いつか壊れてしまって、買い替えることはしていなかった。 祖母

          純粋な瞬間

          母が座る車椅子を押す 映画の登場人物が兄に重なってしまう ライブで、一番好きなバンドに会えた喜びで叫ぶ 美しい音楽に息を呑む 恋に落ちる瞬間を経験する 言葉になる手前の感情に触れたとき、それはとても純粋な瞬間だと思う。 そんな、記憶に残る強烈な経験でなくても、 例えば、都会から自然豊かな田舎に帰ったとき、 ビルとは違う山々の稜線や、育ったままの木々や、急峻な流れの川を遠目に見たり、 もしくは、 海の方まで少し歩いて、水面に映る夕焼けと逆光の富士山を見たり、 そんな、何の定

          純粋な瞬間

          たかだか20年

          桂枝雀が、師匠米朝との対話で、 「師匠が、20年くらいでは落語は分からんよ。と言っていたのを聞いて、 20年もやって芽が出ぇへんのやったら、もうあかんの違うかな、と思ってたけど、 20年やった今にして思うのは、確かに20年くらいでは落語は分からへんのやなぁということ」 と言っていたのを、動画で見たことがある。 落語に限らず、仕事もそうだなと思う。 私は今の仕事を18年やってきたけど、未だに足りないこと、分からないこと、迷うことばかり。 枝雀みたいな天才と、私のような凡才以

          たかだか20年

          視線の先

          初老に見える男性が、朝、何もない歩道に佇んでいるのを見かけるようになった。 車道を向いて立っているので、最初は、開放的に小を催しているのかと思った。 でも、そんなこともなく、荷物を足元に置いて、ただ車道の向こうを見つめている。 今日、視線の先を見て、やっと分かった。 車道と線路を隔てたその向こう、山間のお寺を見ている。 焦点は、間違いなくそこに結ばれている、と、根拠はないが確信した。 ならば、色んな経験をしたであろう年齢の人間が、来る日も、遠くからお寺を見つめて佇む時と

          視線の先