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説明力が格段に上がる魔法のアウトプットを紹介します

相対性理論で有名なアインシュタインはこんな言葉を残しています。

「6歳の子どもに説明ができなければ、理解したとは言えない」

よく「人に説明できなければ、本当に理解したとは言えない」という話しは聞きますよね。

アインシュタインの言葉で解釈すると、これは間違いだと言えます。

人ではダメです。小さい子どもに分かりやすく伝えられて初めて、知識は自分のものになるのです。

そのためには本の内容を深く理解し、人に説明するクセをつける必要があります。

「人に説明するつもりで読む」こうするだけでも本の内容がかなり頭の中に定着します。

今回は、「人に説明する読書法」の1つである「テクニカルターム」について解説していきます。

テクニカルタームで聞き手の心を掴む

著者が読書をしていて1番得したと感じているのは、説明能力が伸びたことだそうです。

聞き手の知識量に合わせて分かりやすい言葉を使うと説得力が増します。説得力のある発言はどの業種においても非常に役立つスキルです。

ではそんな説明力と説得力を高める方法はどんなものがあるのでしょうか。

実はとてもシンプルです。

テクニカルターム→疑問→わかりやすいたとえ話/出展データ、出典→頭がいいと思われる!

1つ1つしっかりと段階を踏んでいけば、説得力の増す伝え方ができるようになります。

テクニカルターム

テクニカルタームとは、いわゆる専門用語のことを指します。そうです。いきなり特定の人しかわからないような専門用語を、あえて最初から聞き手に投げかけるのです。

こうすると、聞き手としては「その言葉はなんだろう?」となり、疑問で頭がいっぱいになります。

人はわからないものがあるとついつい知りたくなるものです。その言葉について知りたいという欲求が芽生えたときにすかさず。その答えをわかりやすく「たとえ」とともに解説します。

すると、説得力のある発言になります。

「聖書」から学ぶテクニカルターム

最初聞き手に疑問を残し、あとでそれを分かりやすくたとえと共に解説し、説得力を持たせる。

この手法は人類史上最も売れた本として有名な「聖書」でも使われているテクニックでもあります。聖書にはこんな一節があります。

「汝右のほおを打たれたなら、左のほおを差し出せ」

有名ですね。

聖書を読んだことがない人でも、この一節だけは聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし大抵の人はこの言葉の本当の意味がわかりません。

「なんで左頬までさしだすんだ」「やり返ちゃダメなの?」と疑問に思う方ばかりだと思います。

聖書ではこのあと、その疑問に応える形で「教え」が続いていく仕掛けになっています。

ちなみにこの言葉の真意は「汝の敵を愛せ」と同様に「敵を許し、仕返しをするな」という教えだとされています。

この一連の流れを見ると分かるとおり、読み手の心境が興味から関心へと変わっていくのが分かります。

つまり、周囲の関心を引きつけ、興味を持って話を聞いてもらうために必要なのは、知識量ではなく、説明力なのです。

読書で理解したテクニカルタームを、聞き手にあわせて分かりやすく言い換えることができれば、読んだ本を効果的に役立てることができます。

とはいえ、いきなりわかりやすい「たとえ話」や「言い換え」などを考えろと、言われても難しいですよね。

そこでオススメしたいのが、専門書を分かりやすく解説している解説書、入門書を読みこむことです。

専門家が一般人にも分かるようにテクニカルタームを解説してくれています。テクニカルタームが学べるだけでなく、どういう言い回しをすれば分かりやすく伝わりやすいのか。どう切り出すと、聞き手の頭のなかに「?」を浮かべることができるのかがわかってきます。

出典やデータを加えると、意見を通しやすくなる

テクニカルタームに加え、さらに説得力を増す言い方にしたいなら、出展やデータを盛り込むのがオススメです。

これは著者のDAIGOさんがよく使う手法ですね。あらかじめ「○○大学で行われた○○を対象とした実験で……」と、ちゃんとした機関が行った実験であることをアピールしています。こうすることで動画を見ている人に権威性が伝わるので、話す内容に信憑性が増します。

ここで重要なのは、自分の意見として研究の結果を語らないことです。

「最近はネットでの出会いでうまくいくカップルが増えているらしいよ」

いくら膨大な人と時間を使った研究結果であっても、自分の意見として語ってしまうと一気に信憑性を失います。

また個人の意見なら反論もしやすいため、どうしても説得力に欠けてしまいます。

シカゴ大学が2万人の対象者の協力を得て行った研究では、ネット上で出会ったカップルは幸福度が高く、離婚する確率も25%低いというデータがでています。

こう伝えておけば仮に反論があったとしても、データを紹介したにすぎないため、大した痛手はありません。

読み方次第で、人に説明できるほど頭に入る

読んだ本を役立てるうえで大切なポイントは、「みんなが覚えていないことを覚え、アウトプットに使うこと」です。

たとえば皆さんは「シャーデンフロイデ」を知っていますか?

これはドイツ語で他人の不幸を喜ぶ気持ちのことを指します。確かにドイツ語で言われると、意味不明ですが、日本語だとどうでしょう。

「他人の不幸は蜜の味」「他人の不幸で飯が美味い」(メシウマ)

などが有名ですね。

「加害の喜び」について解説したいのなら、素直に他人の不幸は蜜の味、もしくは他人の不幸で飯が美味いと伝えれば早いですよね。

ではなぜここでいきなりシャーデンフロイデという言葉を使ったのか。それは読んでいる人に食いついてもらうためです。

シャーデンフロイデというテクニカルタームを覚えておくことで、一般的な感情である「他人の不幸な蜜の味」の話が意外性を帯び始めます。

つまりみんなが知らないテクニカルタームを覚えていることで「この人をすごい知識がある」という演出ができるのです。

この演出が説得力の増加に一役買ってくれます。ぜひ実践してみましょう。

まとめ

テクニカルターム→疑問→例/出展 の順で話すと説得力が増す。

専門用語をあえて最初に投げかえると、聞き手は言葉の意味が気になる。

聖書にもテクニカルターム(専門用語)の手法は使われている。

出展やデータを加えると、話す内容に信憑性が増す。

出展やデータの内容を、個人の意見として話すと反論されやすくなる。

みんなが知らないテクニカルタームを覚えておくと、得がある。

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