#読書感想文 No.41
日本国外の著名な作家によるビジネス本というのは、名著なのは間違いないのだけど、中には、日本の風土に今一つ馴染まなかったりします。
よくあるのが、「シリコンバレー発」とか「(有名な海外の)○○大学MBA発」といった、大層な「肩書」が売り文句になっていたりします。
…先に断っておきますが、個人的に、内容の合う・合わないがあるという話で進めていきますので、それを理解したうえで、興味があれば読み進めてほしいと思います。
国内の作家のビジネス本でも合う・合わないはありますが、なんか「すべてのビジネスマン必見!」とか、ハードル上げている印象なのは、「肩書がすごい」本だったりします。…偏見でしょうか?
極端な例を上げますが、「MECE(モレなく・ダブりなく)」や、「WBS(作業を最小単位まで分解して示す)」といった用語は、一般中小企業では、フレームワーク自体の認知度は低く、使おうものなら「意識高い系」のレッテルを貼られるだけで、活用されることはありません。
私の場合は、人並み以上に、こういった用語に疎いので、友人との話で使われると、大抵は聞き直します。要するに二度手間です。(覚えたモノも多いですが、この手の用語は次から次に生まれる。)
では、万人向けのビジネス本とは、どのようなモノでしょうか?
私は「共感できる考え方を発信している本」だと思っています。
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今回紹介している本は、私見ですが、日本人向けだと思います。「礼節が大事である」と言われて、「そんなことはない」と反論する人は、ほとんどいないでしょう。
本書では、細かなスキル提唱はあるものの、誰でも元々持っている考え方が原点となって、話が展開されていきます。
もっとも、別の言い方をするなら、「ありきたり」なのかもしれません。年間何十冊もビジネス本を読破している人には、物足りない内容なのかもしれません。
ですから、おススメできるとするならば、「女性」、「管理職」、「職場の人間関係でメンタル不調」といった方々には、得るものがあるのではないでしょうか?
著者のクリスティーン・ポラス女史は、「TED」でスピーチもされているので、本を購読する前に、その人物像を知るところから入ってもいいかもしれません。
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ここからは余談ですが、本の表紙の印字は、読むほどに消えていきます(笑)。そこのところは、出版にあたり、誰も気にしなかったのでしょうかね?
私の本は、サブタイトルの「礼儀正しさこそ最強の生存戦略である」という言葉が、なくなりつつあります。
どうしましょう?マジックで書き直しましょうか…( 一一)。
ということで、内容に触れることなく、今回の投稿も以上です。