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#178_限りなく静寂で、心身の動きを必要とせず、自我との関係においてのみ存在し得た世界と、それに支えられた自我を必要としない瞬間を捉えることは、瞑想とアーサナにおいて最初に触れることのできるヨガの本質。

ヨガでは、すでに自分と世界を規定する根拠になっている自明性を疑い、それを必要としない世界を探し、その作業の中でほんの一瞬、姿を現す抵抗や不安の原因としての、自分という現象を捕らえようとします。

力への憧れ、建築への意志 .. 数ある自明性は美しく自我を彩り、希望や幸福感とともにその反作用である不幸な虚無を生みます。

世界の原理にすら思える数々の自明性を疑うことは、自我への執着を切り捨てる、痛みを伴う行為であり、出家した者たちは力ではなく勢いでもなく、静寂をもってそれがそっと離れていく様子を、あらゆる感慨を捨ててただ観察します。

限りなく静寂で、心身の動きを必要とせず、自我との関係においてのみ存在し得た世界と、それに支えられた自我を必要としない瞬間を捉えることは、瞑想とアーサナにおいて最初に触れることのできるヨガの本質。

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