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~本当に「負」動産??~活用方法について前向きに考えてみる[相続登記義務化]

過去にもnoteに書いてきたが、自身が抱えているであろう相続不動産について、改めて書いていきます。

相続で取得した土地や住宅にたいして、価値はないだろう、誰がこんなところに住むのか、誰も買うわけはないと「相続不動産の価値」を低く捉えている方も少なくないと思う。

半面、お金が絡むと冷静さを失う方もいます。
幼少期から独立するまでを過ごしてきて、何も問題はなかった。寧ろ、住環境が良く「価値」を分かってくれる人に譲りたいと言われる方も少なくない。その部分については何も否定することはない。
しかし、不動産取引において押さえておくべき重要なポイントがあり、表面上の観点や感情論だけで判断してしまうとタイミングを逃してしまうことも、、、

相続で取得した不動産について、現場視点から押さえておくべきポイントを整理してみます。

①前面道路の種別(42条~)について
→公道なのか私道なのか、幅員4m以上あるのかないのか
幅員が4mを切る場合には、セットバック後の敷地面積(有効宅地)から、どの程度の建物が建てられる土地となるのか。
※道路後退部分について、今まで利用していた(出来ていた)土地とはいえ、残念ながら買手側にはメリットを享受することは出来ません。

②水道管などの配管位置や口径、公設管or私設管について
→昔の住宅地では、お隣さんの宅地内まで水道の配管がきていて、そこから分岐して使っていたということも珍しい話しではない。
当時、建築した工務店や建築会社は所有者に対して説明をしていない(親は聞いていたとしても相続で取得した場合、子は知らない)ことも当たり前といった時代だったのでしょう。

③古い建物がある場合について
→メンテナンス履歴やアスベストの問題は重要です。
特に、アスベストの有無によって解体費用は大幅に変わってくるため、不動産会社も神経を使っています。説明を受けた側もしっかりと受け止める必要がある部分です。解体費用について、相見積もりを取ることは良いと思うが、極端に安い見積りを提示された場合には信頼出来る人に相談をしましょう。※要注意

④地域性、需要と供給のバランスについて
→冒頭で申し上げた「価値」についてですが、ここは重要です。
路線価や実勢価格、成約事例など様々な角度で査定をされることでしょう。
しかし、不動産の仕事で面白いところでもあるのですが、プロ(不動産仲介)でも読みを外すことは珍しい話しではない。

自治体、民間団体、移住希望者、不動産投資家、建築家、福祉・介護事業者、投資ファンド、大手コンビニチェーン等々、不動産の活用方法は選択肢やチャンスはあるのです。

この点について、不動産仲介会社の担当者によっては、市場へ出す際に主要取引先内で話しをまとめようとしすぎるあまり、売手と買手が上手くマッチング出来ていない現状もあるのではないかと個人的には思っている。


~~ まとめ ~~
私が住宅業界に入ったのは、今から約25年程前になります。

前職では「不動産ポータルサイト」の運営事業責任者として約12年ほど従事し、その間も相続の不動産相談を受けたり、高齢者の住み替えのお手伝いや自治体との居住支援事業、空き家対策事業といった取組みを並行して対応していました。

自治体、民間団体、web業界、広告代理店、メディア関係者、投資家など、住宅業界に居ながらにして様々な業界の方と仕事をしてきた経験から、不動産活用の可能性を前向きに捉えています。

一言で少子高齢化、持ち家希望者は減少といったネガティブ要素にフォーカスするのではなく、住宅業界以外の視点が不動産活用には必要となってきているのではないかと思っている。

現在は、福祉・介護関係者の方々と接点を持ち、異業種連携の可能性に挑戦しているところですが同様の考えです。

不動産仲介会社の担当者に相談し価値が低いと判断されたとしても、あきらめずに情報収集をしてみてはいかがでしょうか。
他の活用方法を見いだせるかもしれません。

価値とは価格だけが全てではないと思います。
先祖代々暮らしてきた土地だとしたら、例えば地域住民のために再活用される事が出来たとしたら、ご先祖様にもきっと喜んでいただけるのではないでしょうか。

引き続き、住宅業界の現場視点で書いていきます!

〜~ 企業情報 ~~
社名:株式会社bluebird
住所:東京都立川市若葉町1-17-1
メール: susaki@bluebird-akiya.com

築56年の空き家・空き店舗を職人と一緒になって作り上げたオフィス兼アトリエ。
画家の妻と夫婦でシェアをしています。

<業務内容>
⚫︎古家、自宅・土地の査定
⚫︎空き家、自宅、実家の売却や住み替え
⚫︎介護保険を活用したバリアフリー工事の相談/住宅改修工事
⚫︎リフォーム工事(省エネ対応、増改築など)
⚫︎屋根・外壁塗装、防水工事など
⚫︎相続対策、老後生活プランの相談
⚫︎生前整理、遺品整理、建物解体工事、庭木剪定などの相談、見積もり
⚫︎不動産、リフォーム、工事トラブルや境界問題など、住まいに関する相談業務全般

<エリア>
東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県(応相談)
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