見出し画像

自分たちの存在意義 ~山あり谷あり~【日向坂46ストーリー②】

前回の記事  👇

====================

長濱ねる一人から始まった”けやき坂46”だったが、その後、オーディションを開催し、追加で”11人”メンバーが入った。

そこで加入したのが、”佐々木久美”さんや、”加藤史帆”さんなどの”現・日向坂46のメンバー”であった。

今となっては想像できないが、当時は握手会を開いても、ほとんど”人が来ない状況”だった。

歌番組に出るわけでもなく、出たとしても”照明も当たらない”ようなところで踊っているような日々を過ごしていたから、そう言われても無理はない。

彼女たちはスポットライトに当たる機会が圧倒的に少なかった。

”欅坂46”とは別のグループなのか、
”欅坂46”のアンダー(表題曲を歌わないメンバー)なのか、

何とも言えない立ち位置にいた彼女たちは

”自分たちの存在意義”に疑問を抱いていた。

そんな時、彼女たちに”転機”が訪れた。

「けやき坂46の単独イベントやります」

ようやく”自分たちのイベント”が行われることが決定した。

イベントのタイトルは「おもてなし会」で、各メンバーがコーラス部やダンス部に分かれて演目を披露するというもの。

ようやく自分たちのイベントができると”喜び”を感じたメンバーがいた一方、本当に人が集まってくれるのかという”不安”を感じたメンバーもいた。

そんな不安をよそに、イベントは”大盛況”に終わり、続けて”単独ライブ”も成功させ、けやき坂46の”12人”のメンバーの”気持ちが一つ”になってきた。

しかし、その直後に”グループ最大の事件”が起こってしまった。

「緊急告知!」
「けやき坂46増員決定!」
「今夏オーディション開催決定」

本来、本番で見るはずだった映像を、スタッフの手違いで、”本番前のリハーサル”でメンバーが見てしまう。

せっかく”12人”でここまで頑張ってやってきたのに、”自分たちの力だけでは足りない”と言われているようなものだった。

”いまの彼女たち”にとってはあまりにも酷な宣告でした。

「もうみんなで辞めよう!」

これからライブが始まるというのに、巨大な代々木第一体育館の中の”小さな一室に閉じこもった”

少女たちの感情の嵐が吹き荒れた瞬間だった。

続く...


2021年6月16日 けんぼーい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?